初めに
まる猫が描く純愛物語の新作「秋風に口づけを」のプレミアム試写会が先週都内某所で行われた。
前作の「夏空に流れ星」は「こんなラブストーリー見たことがない」という絶賛とも酷評とも取れる意見が大多数であったが、作者的には根拠のない手応えがあったのか、続編が制作された。
ここでは「秋風に口づけを」の試写会に参加した一般の方々の反応についてレポートする。
前作の試写会では作成委員会が公開開始のドラムロールの代わりに実際のゴリラを連れてきて、ドラミングをさせるという演出を試み、会場がこの世の終わりのような様子になってしまったことは記憶に新しい。
「秋風に口づけを」作成委員会はその反省を活かし、会場にはゴリラの類を一切入れず、胴の中央部が膨れている蛇をスクリーンの前に置くという演出を試みた。
この演出に会場からは「何も置かなくて良い!」という罵声が響いたが、「秋風に口づけを」作成委員会は意にも介さず試写会を続けたことは併せて記載させていただく。
「秋風に口づけを」の試写会に参加した方のコメント
前回とは違う趣向で楽しませてくれると期待してきたが、再び広い空間でブログ記事を見せられただけだった。(20代 女性)
純愛物語が好きなので楽しみにしていたが、会場内で動物の悲鳴があがっていて記事に集中できなかった。(30代 女性)
あの胴の膨れている蛇ってツチノコじゃないの? (10代 男性)
胴の太い蛇が突然高い鳴き声を発して、好奇心が恐怖に変わった。 (30代 男性)
舞台上にいた胴の膨れている蛇が試写会のオープニング後に隣の席に座って驚いた。(50代 男性)
後ろの席に座っていた胴の膨れている蛇がいびきをかいて眠り始めたので、試写会に想像できなかった。 (40代 女性)
隣りに座った方をおじいさんだと思って話してかけたら、ツチノコだった。(60代 男性)
前に座っていた胴の膨れている蛇が座席をよじ登り、ずっとこちらを見つめてきた。(40代 女性)
試写会を終えて
さまざまな意見が散見したが、作品に対する感想が一切なかったことに関して、制作側は「またやってしまった」と嘆いていた。
上演後に行われた演者への質問コーナーでは「どこで捕まえたのか?」という疑問だけがあがり、作成委員会を困惑させていた。
※ なおこの内容はフィクションです。
何1つ事実に基づいておりませんのでご了承ください。
※ ツチノコちゃん。
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