【閑話休題】おそらく誰も気付いていない素敵な発見だが、どうにも憶測の域を超えない話
僕はチャリンカーである。
どこへ行くにも自転車を愛用する。
往復30キロくらいの道のりなら迷わず自転車で行く。
混雑する電車が苦手という理由もある。
身動きが取れない満員電車は耐えがたいものなのだ。
そんなわけで毎日往復10キロの仕事場まで自転車で行っているのである。
通勤途中には歩道の上で自転車専用通路と歩行者専用通路が分けられている場所がある。
繰り返すがそれらの通路は車道上にあるのではなく、歩道上にあるものだ。
具体的に言うならば、歩道の車道側が自転車専用通路、歩道の奥側が歩行者専用通路となっている。
車道上に自転車専用道路を作るには交通量が多すぎて危ないのだろう。
歩道上に自転車専用通路と歩行者専用通路が分けられていることにより、人の流れはスムーズになっている。
混雑することは皆無だし、大変便利だと感じる。
そういう点で、これら通路の存在意義はあると言える。
しかし、些末なことではあるのだが、ずっと不満に思っていたことがあった。
それは自転車専用通路の路面が凸凹しているということであった。
明らかにタイヤが傷つくだろうと思えるほどの凹凸があった。
実際のところ、その凸凹が嫌で、路面が滑らかな歩行者専用通路を走行しているチャリンカーもいる。
多分道路交通法的にはあまりよくないことだと思う。
僕もこの自転車専用通路を運転するのは少し緊張する。
ハンドルが取られるほどではないけれど、集中していないとまっすぐ進むことは少しだけ難しい。
なぜ自転車専用通路と歩行者専用通路を分け、わざわざ自転車専用通路を凸凹にしたのだろうか?
僕はずっとそんなふうに思っていた。
そしてあることに気付いた。
多分この自転車専用通路の凸凹には2つの狙いがあるのではないか。
1つ目は「路面を凸凹にすることでスピードを出させないようにする」という狙いである。
隣には歩行者が歩いているわけであり、自転車がスピードを出してしまえばかなり危ないことになる。
2つ目は「路面を凸凹にすることで自転車の音(タイヤの音)を響くようする」という狙いだ。
路面が凸凹でないと自転車が走る音は聞こえにくい。
雨の日は特に聞こえない。
しかし路面が凸凹しているとタイヤの摩擦音や自転車自体の音が出る。
そうすることで歩行者を守ろうとする狙いがあるのだろう。
僕はこんな素敵な設計をしてくれた人に感動した。
その人は誰にも気付かれないように誰かを守っているヒーローだ。
僕もそんなかっこいい人間になりたいと思った。
そしてそんな自転車専用通路を素晴らしい平和の装置だと思うようになった。
ちなみに上記の理由を紹介している記事はまだ見つかっていない。
※ 凸凹地図。
- 価格: 2200 円
- 楽天で詳細を見る