読み始めると割とすぐにオチの想像がつくが、いい大人がそんなことをするはずがないということで一旦その想像を想定の範囲から外したものの、やっぱりそれがオチだった話
【問題】
奥様に夕飯のメニューを聞くと「パスタ」と教えてくれた。
恐る恐る「あのシラスがのっているヤツですか?」と尋ねると、「違う、明太パスタ」と教えてもらえた。
僕のテンションは上がった。
料理を作っていただけるだけでもありがたいのに、夕食が僕の好きなメニューだったからだ。
僕はシラスのパスタよりも明太パスタのほうが断然好きなのだ。
僕は奥様に感謝をして、「ご飯前に郵便局に行ってくるね」と言い残して、自転車にまたがった。
郵便局で段ボールと緩衝材を購入するつもりだったのだ。
自転車をこぎだすと肌寒い風が頬に当たる。
そして眼の前には夕焼けのグラデーションが広がっていた。
僕は夕焼けが好きだ。
空の青色と夕日の橙色が天空のキャンバスを彩っている。
自分がちっぽけであることが感じられ、そんな自分に寄り添ってくれる人たちのありがたさを再確認できる。
街が一番美しく見える時間なのではないだろうか。
僕は郵便局の前の駐輪場に自転車を停めると、急ぎ足で局内に入っていった。
あと30分もすると閉まってしまう時間なのだ。
整理券を受け取り、待つこと10分、僕の番号が呼ばれる。
局員さんは感じの良い方で、嫌な顔一つせずに僕に郵送のことを色々教えてくれた。
緩衝材に関しても「ちょっと割高になってしまいますけれどいいですか?」などと言ってくれるなど、とても親身になって色々教えてくれた。
僕は局員さんに感謝してお目当ての段ボールと緩衝材を購入した。
段ボールは思っていたよりも大きく、持ってきたリュックには入らなかったので、大きな袋を購入してその中に入れて運ぶことにした。
そして郵便局を後にする。
一仕事終えた気分だ。
家では家族が僕の帰りを待ってくれている。
そして食卓には大好物のパスタが並んでいる。
さてここでまる猫が取った行動は何でしょうか?
【解答】
正解「近くのファストフード店で唐揚げ丼(大盛)を食べた」
今回の問題は簡単でしたね。
美味しい唐揚げ丼でした。
奥様に怒られたかって?
もちろん怒られていませんよ。
それはパスタもペロリといただいたからです。
※ 唐揚げを愛する。