まる猫の今夜も眠れない

眠れない夜のお供に

質問は記事の最後で

回答

その日は僕が子供をジムに送る日だった。

子供はそこで習い事をしている。

僕は子供を更衣室まで連れていき着替えさせ、レッスンを受ける場所まで見送ってから、保護者休憩所で少し仕事をするつもりでいた。

子供が受けるレッスンは1時間程度あり、ちょっとした仕事をするのには充分な時間なのである。

子供がレッスンを受けているところから保護者休憩所までは直線にして50メートルくらいの廊下があるので、結構広い施設だと言える。

PAKUTASO (www.pakutaso.com)

僕がレッスン会場を後にして歩いていると、スタッフルームから女性のインストラクターさんと一緒に小さな男の子とお母さんらしき親子が出てきた。

どうやら男の子はこのジムに体験に来ていて、入会をする方向のようだ。

インストラクターさんは親子の前を歩きながら、入会に関して説明をしていた。

そして以下の位置関係になった。

←(進行方向)                           

              僕

インストラクターさん    男の子の母

              男の子

すなわち、インストラクターさんの後ろに僕と親子連れが横並びで歩いているという状況ができてしまったのだ。

はたから見たら僕が小さな男の子のお父さんに見えたことだろう。

インストラクターさんは前を向きながらではあったが、丁寧に入会手続きに関することを説明していた。

PAKUTASO (www.pakutaso.com)

それだけでも少し気恥ずかしいのだが、その小さな男の子の靴が脱げてしまうというハプニングが起きた。

お母さんと思しき女性はそれに気付き、靴を拾って自分で履かせようとしていた。

何事も自分でさせるという教育方針は素晴らしい。

しかしそれは同時にインストラクターさんとの物理的距離を広げる結果につながった。

その結果、何が起きたのか?

←(進行方向)                           

        僕

インストラクターさん       母

                男の子

要するに、インストラクターさんと僕だけになってしまったのだ。

正直、お母さんと思しき女性にも「ちょっと待ってください」くらい言ってほしかったが、後の祭りだ。

インストラクターさんは後ろの状況に気付かないまま、僕の前を歩き説明を続けていた。

立ち止まるのも変だと思った僕はその説明を聞きながらインストラクターさんのあとに従っていた。

はたから見たらインストラクターさんがお父さんにジムの規約を説明しているように見えたであろう。

ところがこのインストラクターさんは全く関係のないおっさんに説明をしているのだ。

そして一通り説明をしたあと、インストラクターさんは振り返り、僕を見た。

そんなときに叫ばれたことはあります。

 

質問

前を歩いている人に突然「むはぁっ!?」と叫ばれたことはありますか?