【お家の方へ】
この記事はお腹が痛くなりやすい人がその苦難を発信する目的で書かれています。
したがってお尻よりくだされる整腸の鉄槌に関することは記事を書くうえで避けて通れません。
お子様がお食事中の場合はこの記事を読ませないようにご配慮ください。
お腹狂騒曲ファイナル
今日も今日とてファイヤー状態が続いたときの話をさせていただきたい。
スーパーで半額であった揚餃子を45個食べて胃腸に壊滅的なダメージを負うことで今回のファイヤー状態は始まったわけだが、100%ファイヤー状態は5日で収まり、6日目から10日目までは85%ファイヤー状態に若干の回復を見せていた。
そんなときに僕はとある由緒正しい式典に上司の代理で参加することになった。
1000人ほど参加する式典であり、お腹が痛くなったらトイレに行けばいいと高をくくっていたのだが、会場に行って自分が壇上に座らされることを知るところで前回の記事は終わっている。
今回は漢の激闘を読者様にお伝えしたいと思っている。

僕は舞台最前列に座っていた。
顔は笑顔だった。
それは作った笑顔ではない。
御存知の通り、絶賛下半身に全集中の構えを見せている最中であり、顔には一切の力が加わっていないのである。
自然な状態が笑顔になるなんて、僕もまだ捨てたものではないじゃないか。
体内には捨てたいものが蠢いているにも関わらず。
しかし寒い。
暖房が効いた部屋でスーツを着ているのに寒い。
しかし気を緩めると、魔界の門も緩んでしまう。
それだけは避けなくてはならない。
僕は大人なのだ。
代理とはいえ、来賓として式典に来て、ヤツを召喚することだけはできない。

僕は冷や汗をかきながら、硬直をし続ける。
舞台下で座っている人たちがMin◯cr◯ftのキャラクターのように見える。
寒い。
偉い人がいい話をしている気がする。
緊張で中身が入ってこない。
まるでこの世を滅ぼそうとしている魔物と対峙しているような気分だ。

ここで僕が敗れてしまっては、祝辞を受けている人たちの思い出を茶色に塗り替えてしまう。
ただ僕には勝算があった。
昨夜から食事を抜いていたのだ。
イケる。
大人は常に不測の事態に対処できるようにするものなのだ。
この戦い、もらった。
しかしそう思ったのもつかの間、新たな難題が僕にのしかかる。
お腹が減った。
半端な空腹じゃない。
ギュルリとお腹が空腹を知らせる。
やばい。
すごい音がなりそうだ。
祝辞を台無しにしてしまう。
僕は唾を飲み、空腹を紛らわそうとする。
唾を飲めば少しは気が紛れると思ったのだ。
ただその途端、下半身のガードが緩み、激腹痛が襲ってくる。
危ない、出る!
思わず右足に力を込め、水門を固く閉じる。
間一髪だった。
あとコンマ1秒でも遅れていたら大放流が起きていただろう。
ギュルリギュルリ。
ま、まずい、今度は空腹が襲ってきた。
唾はお腹に刺激を与えることが解ったから、今度は息を吸い込む。
しかし案の定空気ですら腹痛を引き起こすトリガーとなり、僕は情けなさに泣きそうになった。
そんな闘いが続き、式典は大事なく幕を閉じた。
皆満足そうな顔をしていた。
けれども忘れてはならない。
今この空間の中で最も祝辞を受けるべきなのは他でもない僕であるということを。
僕はシャイ・ボーイで普段外で大用を足すことができない人間であるが、この祭典のあとは獣の咆哮のような雄叫びを開けて戦場をトイレに移したのだった。
この記事は例のごとくフィクションということにしていただけないでしょうか。
したがって実在の人物・団体とは一切関係がないとお考えください。