【お家の方へ】
この記事はお腹が痛くなりやすい人がその苦難を発信する目的で書かれています。
したがってお尻よりくだされる整腸の鉄槌に関することは記事を書くうえで避けて通れません。
お子様がお食事中の場合はこの記事を読ませないようにご配慮ください。
お腹狂騒曲2
幼い頃マイナスにマイナスをかけるとプラスになるということが理解できなかった。
互いにマイナス同士なのだからさらにマイナスになると考えていたのである。
結局、経験則としてその種の問題は解けるようになったが、アタマの中では違和感が残っていた。
それからどれだけ時が流れただろう。
今日は5日間ファイヤー状態が続いたときの話をさせていただきたい。
僕はその時期おかゆはおろか水分を摂ってもファイヤーしていたのだ。
胃腸が万物を受け入れない姿勢を取っていたのだ。
おそらくこっちの意味でファイヤー生活素人の方はこのようなファイヤー状態が5日も続いてしまうと「自分の腸内で何かが起こっているのだろうか」と心配するに違いない。
しかし僕のような年がら年中ファイヤーしている達人ともなれば違うことを考える。
すなわち「チートデイ来た!」と考えるのである。
考えても見てほしい。
食べたものが消化されることなくファイヤーするのである。
この時点でカロリー摂取0だ。
そしてファイヤーを発動するのにエネルギーを使うために食べているのにカロリー摂取マイナスというスーパーチートが起きるのである。

カロリー的な観点での食べ放題状態なわけだ。
というわけで食べたいものをどれだけ食べても大丈夫という無敵状態になった僕ではあるが、揚餃子が引き金となって今回のファイヤーを引き起こした恐怖からか、揚げ物に体が拒絶反応を起こすのであった。
こんなことは初めてであった。
それ以前は揚げ物は寧ろ衣だけでいいというスタンスであったくらいだ。
スーパーで揚げ物の惣菜を手に取り、しみじみと「自分も成長したなぁ」と思う瞬間すらあった。
ここで哲学的な問が生まれる。
「揚げ物好きが揚げ物を食べなくなったら何を食べるのか?」というものだ。

答えは焼き肉である。
「揚げ物が食べれなければ焼き肉を食べればいいじゃない」とマルー・ネコトワネットが言ったことは局所的に有名だ。
僕は焼き肉を食べ続けた。
まるで失われた時を求めてさまよう旅人のように焼き肉を食べ続けた。
矢継ぎ早に体内に送られる肉をファイヤーするという世界で最も価値のない永久機関が誕生したのだ。
接種カロリーの全てが引かれるというマイナス状態にファイヤーするのに必要なエネルギー分のマイナスがかけ合わさるのである。
まさしくマイナスにマイナスをかけた状態であった。
そして5日ほどその機関が運用されたあと、僕に奇跡が起きた。

体重が増えていた。
こんな世界の片隅でこんな奇跡が起きようとは誰が信じられるだろうか。
腸内に何もない当の本人が一番信じられなかったことはいうまでもない。
僕は期せずしてマイナスにマイナスをかけるとプラスになるということを学ぶことになった。
この記事は例のごとくフィクションということにしていただけないでしょうか。
したがって実在の人物・団体とは一切関係がないとお考えください。