新作映画「掌で大妖に」配給中止につきまして
はじめに
このたび、まる猫映画製作委員会による「掌で大妖に」の配給中止が決まりました。
国民的な知名度がある不人気バンドJUVEN-EYE-LEが楽曲を提供することで話題を集めた本作ですが、諸般の事情により配給中止とせざるをえなかったことをお伝えさせていただきます。
あらすじ
14時間の長き眠りから大妖ぽにぽにが目覚める。
周囲を焦土にできる波動を発せられるぽにぽには美しかった自然が失われているのを目の当たりにし、世界を滅ぼすことに極めた。
仲間の妖怪と過ごした場所を奪った人間たちがぽにぽには許せなかったのだ。
手始めに最寄りのT市を訪れ、波動を発現させようとしたとき、44歳自称パチプロの野須田留次と出会う。
野須田はぽにぽにを真似して、掌に力いっぱいの握りっ屁を充填し、ぽにぽににお見舞いする。
ぽにぽにはその滑稽なさまに大爆笑したのち酸欠で気絶する。
そう、ぽにぽには空前絶後の笑い上戸であったのだ。
それから大妖と自称パチプロの奇妙な同居生活が始まる。
はたしてぽにぽには世界を再び美しいと思うようになるのか?
疲れ果てた現代社会に送るハートウォーミング映画を見逃すな!

問題となった点 (ストーリー)
「掌で大妖に」はそもそも「てのひら」という原作があり、高校生同士の淡い恋を描いた純愛ラブストーリーが展開されていました。
製作委員会としましても、原作があったからこそ作製に踏み切った部分はあったのですが、監督が当日持ち込んだ台本には一切高校生の男女は登場しませんでした。
昨今、脚本家が原作に介入することで作品の質を貶めたり、ファンを失望させるようなことが問題となっている中、完全に別作品の様相を呈した内容に製作委員一同度肝を抜かれたことは今も鮮明に記憶しております。
「てのひら」の原作者である恋野みるく (49歳男性) さんはこの映画の台本を見て大笑いし、「自分の作品と完全に違うけれど、これでお金をもらっていいの?」とスタッフに確認する始末でした。
しかしながら、原作者が許したところでファンは許すわけがなく、配給中止を求めた運動が展開されたことは周知の事実となっております。
問題となった点 (音楽)
テーマ・ソングを担当したJUVEN-EYE-LEですが、「原作も台本も読まずに曲をつくったのではないか?」という疑惑が持たれています。
映画公開前にリリースされたテーマ曲「血潮」は動脈と静脈の歌となっており、「V・E・G・E・T・A・B・L・E」で始まるサビの部分ですが、野菜を食べることがいかに大切かを説いています。
この内容にファンは「原作を冒涜している」と大激怒。
このテーマ・ソングも配給中止となった一因となっております。
これからの動き
「逆に見たい」、「ぽにぽにが可愛すぎる」という意見も確かにありますが、製作委員一同今後このようなことがないように努めていきたいとおもっております。
なお、同時上映予定だった「魔球」ですが、「それは魔球ではなく握りっ屁だ」というご批判を真摯に受け止め、こちらも配給中止とさせていただきます。
※ なおこの内容はフィクションです。
何1つ事実に基づいておりませんのでご了承ください。