正月に実家に帰省し、トイレで大きな用事を済ませている最中に、甥 (思春期) にトイレのドアを開けられてしまったときに言うべき言葉を考える
長い。
タイトルが長い。
愛のままにわがままにタイトルを付けたらこんなに長くなってしまった。
けれども今回のこの記事の方向性はこれ以上ないほどわかる。
誰しもに起こり得ることではあるので、この記事から学ぶこともあるかもしれない。
ただ凄まじくくだらない内容なので、タイトルを見てやばいと思った読者様はこれ以降の記事は読まれないことを推奨する。
仮に、仮にだ、あなたには妹がいるとする。
その妹には素敵な息子さんがいたとする。
その子は心優しくて、カッコよくて、勉強もよくできる。
ただ思春期に入っているとしよう。
昔は「おじさん、おじさん」と言ってはしゃいでくれた甥っ子。
もちろん今も可愛いが、思春期特有の恥ずかしさからか、話をするときには少しモジモジした様子が見られる。
そんな彼がふとトイレを開けたときに自分がいたと仮定しよう。
しかも大仕事の真っ只中だとしたい。
ここでふつうの人は「お、おう」と言葉に詰まるだろう。
そんな無様な真似はしたくない。
アウトローでかっこいいおじさんでいたいものだ。
そもそも忘れてはいけないのは加害者は鍵をかけなかった自分だということだ。
そう、彼は被害者であり、救われないといけない人間なのだ。
だから気の利いた一言を言って、彼の網膜に焼き付いた視覚情報が素敵な思い出にかわるようにするのが大人というものだ。
まずは挨拶代わりに案1からいこう。
案1 当た〜り〜。
シンプルだ。
「ハズ〜レ〜」も考えたが、正月からハズレでは可哀想ではないか。
しかし「何が当たりなものか!」と言われてしまったら、返す言葉がない。
そうなると案2は以下のようなものが妥当だ。
案2 さて、ここで問題です。
これは発声のタイミングが大切だ。
彼が状況を認識する前に発声しなければならない。
そうなると問題も用意しておく必要はある。
「パンとはな〜んだ?」くらいの問題がいいだろう。
ただし「18世紀のフランスにおけるパンの位置づけを答えよ」という条件はつけたほうがいい。
しかし「いや、『パンはパンでも』的な問題じゃないのかよ!」と突っ込まれるかもしれない。
そうなると案3が必要になるだろう。
案3 左手に見えますのがトイレットペーパー、そして中央に見えますのがおじさんでございます。
力技だ。
あたかもバスに乗っているかのような錯覚を作り出す戦法である。
多くの人にとって遠足は楽しい思い出であり、遠足といえばバスである。
なるほど、こうすれば甥の眼の前に広がる光景も彼にとっては素敵な思い出になるかもしれない。
これが正解なのかもしれないが、次の案にうつる。
案4 おい、坊主、これだけは覚えとけ、厨房はな、戦場なんだよ。
意味がわからない。
そもそも自分がいる場所は厨房ではない。
力技が過ぎると、こうも支離滅裂に感じるものなのか。
やはり思春期の心に寄り添うような一言が正しいはずだ。
したがって案5は必然的に以下のものとなる。
案5 ここまで来れたことは褒めてやろう。
如何だっただろうか。
もしも皆様が上述したケースを経験された場合は、上記の案からベストなものを選んでいただければ幸いである。
この記事はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関わりがありません。
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