ウェットに富んだお話
本日、僕のパジャマが濡れていますが、それはおねしょをしたわけではありません。
ええ、していませんとも。
手を洗っていたら水がかかっただけなんです。
だいたいもういい大人ですよ。
そんなねぇ、幼稚園児ならともかくですよ。
仮に、仮にですよ。
多少ズボンが濡れていたとしても、それがすなわちおねしょだとは限らないわけですよ。
イルカショーの水しぶきがかかったかもしれないじゃないですか。
え？
パジャマを着てイルカショーに行っているはずがない？
それは行きませんよ。
うちから１番近い水族館まで車で１時間近くかかるんですよ。
そんな遠くまで寝ているのにいけるわけがないでしょう。
ただね、こうは考えられないですか？
イルカが僕の部屋に来たと。
イルカの好物はトビウオです。
そして、寝ているときの僕はまるで波を跳ねるトビウオのようだと言われたことがあります。
それはもうベッドの上で身体を反らせ、海原を跳ねるトビウオのようになっているわけです。
だからイルカが僕をトビウオと間違えた可能性が残されるわけですよ。
え？
家の近くに水路はあるのかですって？
そんなものありませんよ。
はい？
じゃあイルカが僕の家まで来れるはずがないですって？
じゃあ逆にお聞きしますが、イルカはどうやって水族館のアクリルガラスの中まで移動したのですか？
イルカを水槽に入れて人が運んだわけですよね。
それと同じですよ。
ただね、考えてみて欲しいのです。
イルカは幸せなのかと。
僕はそもそも動物園でも精神的にツライと思ってしまうくらいの人間です。
動物たちは幸せなのだろうかと思ってしまうんです。
だから水族館も結構ツライっちゃあツライんです。
もうこの話はやめましょう。
ただ僕のパジャマが濡れていた。
それだけのことです。
え？
なんで濡れていたかって？
おじさんが僕のズボンに蜜をぬったかもしれないじゃないですか。
なんでおじさんが僕のズボンに蜜をぬるのかですか？
そんなものクワガタを捕まえるためですよ。
ご存知ないですか？
僕は寝ているときはクヌギのような寝方をします。
だからおじさんはクワガタが集まると考えたんだと思います。
もう質問はないでしょうか？
わかりあえて良かったです。
僕もそろそろ眠くなってきました。
取り敢えず寝る前にビールを５、６本飲んでから眠ろうと思います。
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