ずっと探していた逸品を見つける
職場の健康診断が迫っている。
タバコはだいぶ前に止めたが、ここ1月以上スナック菓子類は一切口にしていない。
また寝酒も全くしておらず、週に1、2回は10キロほど走るようにした。
間食には大豆と小魚を摂るようにした。
ここまでやれば何一つ結果を恐れることはない。
唯一気がかりなのはアイスクリームが入ったワッフルを毎日食べていることだろうか。
まぁ1日多くとも3つくらいまでに抑えているから大丈夫だろう。
それでも不安に思った僕は今日も軽いジョギングをした。
そして7キロほど走って、足の筋肉を休めるために歩き出したとき、僕はずっと探していた逸品を見つけて狂喜した。
ヨーグルンソーダである。
知る人ぞ知るジュース界の名品である。
炭酸飲料なのになぜだかホッとする優しい味がする。
しっかりと甘みを感じることができるが、それでいて甘すぎないというメリハリも素晴らしい。
さすが自然飲料を追求するサンガリアさんだけあって、ヨーグルンソーダを飲むと懐かしくて美味しくて身体が嬉しくなるのだ。
もう冷蔵庫に1本あると安心する逸品なのである。
吃驚する程の美味しさというよりも長年連れ添った恋人のようなありがたみがあるのだ。
その愛するヨーグルンソーダが販売されている自動販売機を僕はジョギング中に見つけたのだった。
いやぁ、本当にテンションがあがった。
ジョギング中に犬を連れている優しそうなおばさまとすれ違ったときに、おばさまの足に蜘蛛か何かのタトゥーが入っていたのを見て、自分のテンションは妙な感じになっていたから喜びはひとしおだった。
ジョギング中に車の陰で優しそうなおじさまが全裸でスクワットをされているのを見て、自分のテンションは妙な感じになっていたから喜びはひとしおだった。
あぁ僕の大好きなヨーグルンソーダ。
また今度買いに行こう!
後日談
本日は待ちに待っていない会社の健康診断だった。
僕は「あれだけやったのだから体重も40キロくらいになっているのでは?」と期待をしていたのだが、結果を見せてもらい愕然とした。
身長がピーク時から少しずつ縮んで、今では3センチ以上低くなっているのもさることながら、体重は去年とぴったり同じものであった。
あの努力は何だったのか。
ああ、兎にも角にも癒やされたい。