幻の数値
こんばんは、まる猫です。
今夜も眠れないでいます。
先日、年に一度のあの時間が訪れました。
健康診断です。
健康診断あるあるですが、今まで僕は健康診断の数日前もしくは数週間前から体にいいことを開始し、少しでも数値をよくしようという涙ぐましい努力をしてきました。
2週間で6キロ落とすという過酷な調整をしたこともあります。
ただ今回は「数値をよくするにも限界がありそうだ」という若干の諦めがありました。
逃げ切れないと悟った犯人の心境です。
それでも前日は筋トレをして、7kmほど走りました。
半年以上まったく体重計に乗らずに健康診断にむかう僕は崖の上に立つライオンのように勇ましかったことでしょう。
そしていよいよ健康診断当日になりました。
身長は誤差の範囲ですみましたし、体重もありがたいことに大きな変動はありませんでした。
相変わらずの小太りですみました。
煙草も吸っておらず、そもそもお酒は月に2、3回飲む程度なので、見えない部分に関しても多少改善があるかなと思えました。
「今年もどうにか乗り切れそうだ」と思い、血圧計に腰かけます。
僕はふだんの血圧は上が110くらいで、高いときでも130をこすくらいです。
130は高いには高いですが、そこまで高血圧というわけではありません。
ただの小太りです。
ただのコレステロールを抑える薬を飲んでいる小太りです。
なので血圧を測ってもらっているときも、「次は血液検査か、痛そうだなぁ」というくらいに構えていました。
そして検査をしてくださったナースのかたが笑顔で結果を教えてくれました。
158!?
今までに聞いたことがない数字に心臓がドキドキします。
75歳の平均値を大幅に越しています。
ナースのかたは僕の驚きの表情に気付いたのか、「高いですね〜」とコメントをされました。
「ふだんからこういう数字ですか?」と聞かれたので、「初めて見る数字です」と答えます。
「もう一度測ってみましょうね〜。」
そういって、再度血圧を測ってもらいます。
もうドキドキがとまりません。
僕のボディーに何かあったのでしょうか?
測定中は小川のせせらぎを思い浮かべて、血圧が少しでもさがるように努めました。
そして測定後、ナースの方は「はい、正常値になりました、お疲れさまで〜す。」と言って移動をうながしてくださいました。
いや、1回目158だったけど?
何事もなかったかのように健康診断は続いていきました。
僕が見たあの数字は幻だったのでしょうか?