まる猫の今夜も眠れない

漫画、英語学習、お笑い、ふりかけ、四方山話

虫が怖い2 [眠れない夜にくだらない話を]

突然の訪問者

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

こんばんは、まる猫です。

今夜も眠れないでいます。

無人島に1つ持っていかないものをあげるならば虫です。

小さい頃は虫の標本を持っている友達を凄いと思っていました。

今ではもう考えられません。

ちなみに上の画像ですが、蝶に見えますが、実はイチョウの葉です。

センスがすごいですね、ぱくたそさん。

 

虫を怖いと思うようになったのは、大人になってからだと思います。

ただ、はっきりとしたきっかけや理由というものが見当たらないのです。

寧ろ、トラウマチックなことの多くは虫を苦手だと認識してから起こっているのです。

 

今から10年以上前のことです。

僕はまあまあ都会にあるアパートに奥様と住んでいました。

秋の夜に調子にのって長風呂をし、少しのぼせて浴槽から外に出ました。

脱衣所でコップに用意していた水を飲み、鏡を見ます。

すると鏡の中の僕の後ろをバカでかい蛾が飛んでいきます。

「ぬはっ!!」

言葉とも言えない音を出し、のけぞります。

ただのけぞると蛾との距離が近くなることを瞬時に察知し、急いで体を反転させます。

知らない生き物が家の中にいることは僕にとって恐怖以外の何物でもありませんでした。

「いったいどこから入ったのか?」

「なんでこんな都会に?」

「デカすぎるけれど蛾ではないってことはないよな?」

そんなことを思っている間に、ヤツは奥の部屋に入っていきました。

コップを持ちながら、僕は急ぎその部屋の電気を付け、ドアを閉め、ヤツの封じ込めに成功しました。

 

白いマットのジャングルに

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

 

ヤツは僕を嘲笑うかのように部屋の中を飛び回っていました。

ゆらりと奴が飛びかかってくると、僕は恐怖で声を上げ、後ろに飛び、家具にぶつかったりしました。

僕は習ってもいない空手のポーズを取り、臨戦態勢になります。

しかしここで問題が生じます。

 

怖くて触れない。

 

空手のポーズを取ったはいいものの、こちらから物理的な攻撃は一切できないのです。

しかしここで起死回生の名案が浮かびます。

僕はコップの水を口に含み、毒霧のように蛾に浴びせたのでした。

微かにかかっただけでしたが、蛾は床に落ちました。

ここで僕の頭の中に天使と悪魔が現れます。

天使は「虫も大切な命を持っているの、奪ってはいけないわ」と囁きます。

悪魔は「うへへへへ、虫が怖いよう」と囁きます。

僕は割り箸で蛾をつまみ、玄関から外に逃がそうとしました。

そこに騒ぎが気になった奥様が現れ、大声を出しました。

 

ただし奥様の声は蛾に向けられていたのではなく、全裸で玄関を開けようとしている僕に向けられたものでした。

 

maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp