前口上
男は空腹に気が付いた。
台所へ行き、冷蔵庫を開ける。
食材は何もない。
しかしそんなときにご飯が炊けた音がする。
これ幸いと丼にアツアツご飯を入れ、インスタントの味噌汁を用意する。
さて今日は何のふりかけをかけようか。
うなぎふりかけ 蒲焼味 (ニチフリ食品)
休みが終わってしまう。
また夏が来るまでに一年も待たないといけないのか。
男は終わりゆく休みに切ない感情を抱いていた。
自分のような人間が働かせてもらえるだけでありがたいというのは重々承知しているのだが、仕事のことを考えなくてもいい時間は心のささくれを取り除くのに不可欠であった。
せっかくだし、今年の夏にまだしていないことをしたい。
今年の夏はうなぎを食べていない。
こんな気分のときはうなぎふりかけ 蒲焼味 (ニチフリ食品)が1番だ。
ご飯にふりかけると香ばしい蒲焼の香りが広がる。
しかしながらファーストタッチはうなぎの蒲焼という感じはしなかった。
カリサクという食感はパン粉のおかげだろうか。
ご飯を口に運ぶ箸が止められない。
醤油と醤油粉末を用いており、味に深みがある。
そして醤油味のあとに魚の旨味が口の中に広がる。
これは煮干いわし粉末の仕事だろうか。
その魚の旨味の中にさらに甘みを感じるのは乳糖が含まれているからだろう。
多くは主張しないがいりごまも味にまとまりを持たせている。
最後に山椒粉末が効き、口の中が爽やかになる。
不思議だ、ここまで食べると口の中にあるのがうなぎの蒲焼以外には思えない。
創意工夫に満ち溢れた全ての過程を経ると、うなぎの蒲焼が実存しているように思える。
ご馳走様でした。
最後には思わず微笑んでしまうほどの蒲焼味だった。
お弁当にかけていただいた感想
朝、弁当にふりかけてから6時間ほど経って食させていただいた。
・ご飯が冷めるといわしのフレーバーが強くなり、旨味を強く感じる。
・お弁当に入れると、のりがいい仕事をしていることに気付く。
・ふりかけが固まった部分では蒲焼感が強くなる。
・高級なおかかを食べている気にもなる。
・うなぎエキスはお弁当でもしっかりとした存在感を出している。
まとめ
最初はうなぎの蒲焼という感じがしなかったが、食べ進めていくともうそれ以外には思えなくなる。
その変化が本当に面白い。
甘辛の醤油味に目がないという人はそもそもハマる可能性が高い。
爽やかな山椒のフレーバーが口に残り、食後の水が美味しかった。
※ 購入をされる場合はご自身でアレルギー物質を確認してください。
maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp
※ ちなみにこのカテゴリーの記事はサブタイトルは【最高のふりかけを求めて】だったのですが、最高のふりかけはメンタルとフィジカルの状況によって異なるという考えに辿り着き、【おすすめ!美味しいふりかけに魅せられて】に変更させていただいきました。