男の正座
僕は正座をしている。
奥様が目の前で腕を組みながら仁王立ちしている。
これは夢だ。
こんなことが起こるはずがない。
しかし無常にも、正座している足の痛みから現実であることを認識させられる。
なぜ女性の心を理解しているはずの僕がこんな状況にあるのか。
ちなみに以下の記事を読めば如何に僕が女性の心を理解していないことが解る。
maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp
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女性の心を理解する男
随分前に女性の心を理解しているかどうかを判定するテストがあった。
その中の問題の1つにはこんなものがあった。
Q:足を骨折して入院している恋人を励ますために、あなたは何をしますか?
何という簡単な問題なのか。
答えは「靴をプレゼントする」である。
靴をプレゼントして、次に行くデートの計画を立てることが何よりだと当時の僕は考えたわけだ。
ちなみにこの答えは採点していただいたところ満点であった。
また当時お付き合いをさせていただいていた女性が、恋愛シュミレーションゲームに興味をもっていた。
彼女が僕に「どちらが主人公の女性を口説けるか試したい」というので、有名なゲームを購入した。
結果、彼女は敢え無く撃沈して、僕だけがヒロインの女性を射止めた。
以上のことからも僕がどれほど女性の心を理解しているかわかると思う。
ちなみに女性の心を理解しているか測るテストも、恋愛シュミレーションゲームも、作っているのは男性であったが、この際そんな些末なことは忘れておこう。
奥様に叱られる
そんな女性の心を理解している男が正座をしている。
なぜ奥様はこんなにもお怒りなのか。
奥様は重い口を開いた。
「なぜ、便座を降ろさないのか?」
どうも僕が便座の蓋を閉めないことをお怒りのようだ。
「どういうことですか?」
恐る恐る奥様に質問させていただく。
奥様は「トイレをしたあと、便座を開けっ放しにしてるでしょ?」とおっしゃられる。
僕は「はい、それが何かありましたか」と答える。
「私は昨日そのせいでトイレでころんだんです」と奥様。
聞けば、夜中にトイレに行った際に、僕が便座を開けっ放しにしていたせいで、吉本新喜劇ばりのコケ方で便器にハマったらしい。
その図を想像して僕は思わずダーハッハッハと笑ってしまった。
男性の皆様、ご存知ですよね?
女性ならずとも説教中に笑われると怒りに油を注ぐことを。
そのあと例に漏れず劇画調の表情の奥様からお説教を頂いたことは言うまでもない。
我が家の便座は今日もしっかりと閉じられている。