「うさぎとかめ」のあらすじ
うさぎ君がかめ君に言いました。
「かめ君はどうしてそんなに足が遅いんだい?」
するとかめ君は答えます。
「何を言ってるんですか、僕の足は遅くないですよ。」
うさぎ君は笑いながら、「じゃあ僕とどちらが足が速いか競争しよう」と言いました。
そういうわけで、うさぎ君とかめ君は山の上まで競争することになりました。
「よーい、ドン!」の合図で、うさぎ君は勢いよく走り出しました。
しばらくしてから振り返ると、かめ君は遥か手前にいます。
「それ見たことか、かめ君が足が速いはずがあるか。」
うさぎ君はそう思うと、ごろんと横になり眠ってしまいました。
うさぎ君が目を覚ましたときには、かめ君が山の上に既に到着していて、満面の笑みでうさぎ君を眺めていたのです。
汚い心を持つ大人はどう感じるのか
一服盛ってんな、これ。
そうでもなければ、警戒心の強いうさぎが四方から丸見えの場所で寝るわけがない。
そしてうさぎの煽り方も言葉はキツくないけれども、内容はだいぶ心無い。
こういう奴が高速道路でろくでも無い運転をするに決まっている。
この2匹とは友達にならないほうが良さそうだ。
「ありときりぎりす」のあらすじ
秋の終わり頃になると、腹ペコのきりぎりすがありのもとにやってきました。
きりぎりすは「ありさん、食べ物を分けてもらえませんか、何も食べていないのです」と言いました。
するとありは答えました。
「きりぎりすさんはどうして夏の間に働かなかったのですか?」
きりぎりすは「夏の間は音楽を奏でていました」と答えます。
それを聞いて、ありは言いました。
「私達はきりぎりすさんが音楽を奏でていたころに、汗水垂らして働いていました。」
それからありは扉を閉めながら、こう続けます。
「私達が冬を越す間も音楽を奏でていたらどうでしょうか?」
汚い心を持つ大人はどう感じるのか
エグくないか?
こんな終わり方だったっけ?
ありにも助け合いの精神や「あとで困るよ」と忠告してあげる気持ちってないのか?
きりぎりすが奏でた音楽に癒やされることはなかったのか?
きりぎりすは誰も傷つけてはいない。
若い頃に自分の夢を追って、失敗してしまったきりぎりすを自分に重ねる人は少なくないだろう。
誰も傷つけていないのであれば、そういう人たちが再生できる社会であって欲しいものだ。