朝起きるとそこには
昨日はホテルに宿泊した。
ホテルと言ってもリーズナブルなビジネスホテルだ。
隣の2つのベッドには家族の方々が眠られていた。
奥様は娘と添い寝をしていた。
僕はソファーベッドで寝た。
いつもとベッドの硬さもまくらの高さも違う。
見慣れた天井ではないことにも少し落ち着かない気分にさせられる。
一日中歩いていて疲れているのに、なかなか寝付けない。
1時近くになってやっとウトウトできたと思う。
そのときあることを思いついて、半分眠りにおちていたにも関わらず、大爆笑をした。
「これは忘れてはまずい」と思って、ソファーベッドの上でとっさに身をよじらせ、枕元にあったメモ用紙に思いついたことを書き込んだ。
それからも半分睡眠状態のまま、笑いが込み上げてきて、思わず声がもれてしまった。
これは凄いネタを思いついたぞ。
このネタをブログの記事にすれば読者様は喜んでくれるだろう!
もしかすると一部の読者様からは「この発想はなかった!」と褒めてもらえたりするかもしれない。
そんなことを思いながら、ニヤニヤしながら眠りについた。
トイレに行った奥様がふいに暗闇に浮かび上がる僕の笑顔を見て、思わずのけぞったという話も頷ける。
夢の中では僕はたくさんの人からバンザーイバンザーイと言われながら胴上げをされていた。
とうとうブロガーとしても一人前になれたと夢の中で自分を誇らしげに思った。
真夜中にトイレに起きて、自分のソファーベッドに戻ったが、たしかに枕元にメモが置いてあるのを見て、安心して瞳を閉じた。
明日は時代が変わる1日になるだろう。
そんなことを思いながら、僕は再び笑顔で眠りについた。
小鳥のさえずりが聞こえる。
朝だ。
僕はゆっくりと体を起こす。
枕元には確かにメモが置いてあった。
僕は昨夜の情報を脳内で統合して、再びニンマリとした。
そしてメモを覗き込んだ。
渡る世間はオリバー・カーン
どういうことだ?
誰かが僕のメモをすり替えたのか?
だとしたら誰が一体何のために?
オリバー・カーンさんはドイツの元ゴール・キーパーだが、なぜその方がフィーチャーされているのだ?
まず何が何にかかっているのか全く解らない。
そしてその謎が既に迷宮入り状態である時点で何が面白いかも全く解らない。
しかし僕は昨日確かにこのネタで大爆笑をしたはずなのだ。
だから半分睡眠状態ならば面白いネタなのかもしれないが、それにしても全く面白さが解らない。
敢えて自分に言うならば「この発想はなかった!」ということくらいだろう。
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