Run towards the future
奥様に許可を頂いて僕は少なくとも週に1度はジョギングをさせていただいている。
ジョギングはもう何年も続いている趣味だ。
慣れてしまえば走ることは快適な活動になる。
(同じ距離を行くのであれば、寧ろ歩くほうが辛い。)
冬の寒さが本格的になる前の街を走るのもまた快適だった。
しかし今回のジョギングでは2つの不思議な出来事を経験した。
毎回ジョギングするたびに不思議な経験が出来るので、今はネタ探しに走っている感すらある。
街を行くと、民家の玄関に博多どんたくのお面のようなものが書かれたポスターが貼られていた。
違う部分は眼光が異常に鋭いということだ。
国際的に有名なあの角刈りのスナイパーさんのような眼光だ。
そのポスターには「私達は犯罪を許しません」と書かれていた。
当然だ。
犯罪がまかり通る世の中に希望の光があるはずがない。
100%賛同する。
しかし僕が気になるのは方法論が書かれていないということだった。
どうやって犯罪を許さないというのかを書かなければ説得力がない。
100%同意する意見だが、具体的にどのように犯罪に対応するのかを明確にしてほしい。
またこのポスターは誰に何をアピールしているものなのかも少し分かりづらい。
おそらく犯罪者に対しての主張なのだとは思うが、玄関に貼る理屈は何なのであろうか。
そんなことを考えながらジョギングを続けた。
走り続けているとトレーニング・ジムが増えていることに気付いた。
そういうジムに通ったほうがトレーニング効率がいいのかなぁと思いながらも、自分には1日450円しか使えないという事実がのしかかる。
現実から逃避するかのようにジョギングのペースをあげる。
そうこうしているうちに大きなマンションが連なる通りに出た。
「きっとお金持ちが住んでいるんだろう。」
そんな風に思っていると、エントランスからすごい勢いで走り出てくる人がいた。
その人は野球のユニフォームを着ていて、左手にはグローブをはめていた。
そんな人物が全力疾走でマンションから走り出てきたのだ。
僕は笑いが堪えられず吹き出した。
もしかして試合中なのか?
試合中にいったん家に帰ったのか?
僕もそうだが、家じゃないと落ち着いて用が足せないタイプなのか?
そしてその人は速度を緩めることなく、曲がり角を曲がり、僕の視界から消えていった。
きっと明日に向かって走っていたのだろう。
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