合唱指導のすゝめ
今日、合唱の先生のお話を聞かせていただいた。
この記事が誰の役に立つのか甚だ疑問であるが、個人的にはとても興味深い話だったので筆をとらせていただいた次第だ。
多分、合唱指導の経験がない学校の先生やお子様がクラス合唱の指揮者などに選ばれた方には役に立つ記事かもしれない。
なお、ここでは素人の生徒集団に合唱を指導するという状況を想定しているものとする。
パートリーダーを作る
合唱指導において、最初にしておくと良いことはパートリーダーを作るということである。
そもそも論として集団が合唱を前向きにやってくれるとは限らない。
パートリーダーに選ばれた生徒は、自分が認められたという気持ちになれるし、少なくとも合唱を他人事だと思わなくなる。
責任感も生まれるだろう。
集団の人数が多いのであれば、パートリーダーとパート副リーダーくらいまで作ると良いと思われる。
そして練習で歌い終わったあとでパートリーダーたちに必ずコメントをもらうのも大切なことだ。
そうすることで集団が歌唱を能動的に行うようになってくる。
自分たちの歌を聴かせる
最近は学校からiPadなどが配布されることが多い。
それらを使って合唱をしているところを録画し、それを集団に聴かせるというということも大切だ。
ただ録画されたくないという生徒もいるので注意は必要だ。
録画したものを見せることで、生徒たちは自分たちの声の大きさやハーモニーを客観的にとらえることができる。
自分たち歌を聴いて、足りない部分を導かせることで歌唱の質があがっていくと思われる。
またパートを半分に分けて、片方は歌う側、片方は聴く側にするのもよい方法である。
強弱のメリハリを付ける
先生の中には楽譜が読めない人もおられるだろう。
しかし要はp (ピアノ (弱く))、mp (メゾピアノ (やや弱く))、mf (メゾフォルテ (やや強く))、f (フォルテ (強く))が解ればよいのだ。
楽譜の上にそれらの記号が書かれているので、それらに応じて音量を変えさせる指導をするだけで合唱のクオリティーが上がる。
エースを作る
エースはパートリーダーが兼任してもいい。
合唱で切ないのは音が散らばってしまうことである。
音にまとまりがないのは、採点する方には印象が悪い。
音にまとまりを出すためにエースが必要になる。
一番歌の上手い生徒をエースにし、その人物を合唱列の最後尾に配置する。
そして他の生徒はエースの生徒の歌声に合わせて歌唱をすることで、音にまとまりができるのだ。
エースは責任重大だ。
エースが音やリズムをはずしたら、全体のクオリティーが下がる。
だからエースは最も歌唱力がある人物がなるべきだ。
合唱の先生の話を聞いて、合唱の奥深さと面白さを学ばせていただいた。
機会があれば、リズムを合わせる方法などに関しても記事にできたらと思っている。
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