はじめに
一言で「先生」と言っても「公立学校の先生」と「私立学校の先生」では仕事の内容に一部違いがあります。
そもそも「公立学校の先生」は公務員であり、自分の努めている学校が経営難で潰れるということはありません。
また一言で「私立学校の先生」と言っても、建学の精神が各学校で異なるため、校則や教員の服務規程などに違いがあります。
ここで触れる内容は必ずしも読者様の身近におられる先生の実態を表すものではないことをご了承ください。
先生に聞いてみた!
涼しくなってくる10月や11月に運動会が開催される学校が増えてきた。
言うまでもなく熱中症を避けるためである。
夏に行うと開会式のときですら倒れる生徒がいるからだ。
ある学校が文化祭 (もしかすると運動会もかもしれない) を夜に行ったというニュースを聞いて、「よく考えたものだな」と生徒と先生の創意工夫に驚いたことがあるが、なかなか運動会は夜に行うのは難しいものがある。
話を聞かせてくれた先生もつい最近運動会を行ったと言っておられた。
「どうでしたか?」と聞くと、その先生は「楽しかったよ」と答えてくれた。
「もちろん大変なこともあるんだ。」とその先生は続けた。
まず選手決めから色々考えながら進める必要があるらしい。
全ての生徒が同じ競技に出る場合はいいが、出場する競技が生徒によって異なる場合は注意をするらしい。
信じられないかもしれないが、自分が出場したかった競技に参加できないと生徒の親から電話がかかってくるケースがあるらしいのだ。
例えばそれがジャンケンのような方法で決めたとしても納得できない保護者がいるらしい。
「なぜ話し合いで決めないのですか?」や「投票で決めたらいいのではないですか?」などの意見を言われるらしい。
投票などで決めてしまったら二次災害が起こることが解らないようだ。
会場準備に関しても、先生方によっては7時前から始める人もいるらしい。
前日から準備をされる方もいるようだ。
準備の内容は器具を準備したり、放送チェックをしたり、保護者席を作ったりなどなどである。
また競技の順番なども考えられているようだ。
例えば、朝一の競技に徒競走などは避けて欲しいという意見があるらしい。
暑い時期を避けて運動会を開催したとしても、朝一の徒競走は体調不良者が続出するらしいのだ。
だから学校によっては徐々に運動量があがるような競技の並びになっているところがあるようだ。
そして撮影という問題がある。
保護者によっては運動会の写真や動画を見たがるので、先生によっては自分のクラスを見ながら、競技進行をし、かつ撮影をするという作業を行っている方もいる。
その上で撮影がNGという生徒にも対応しないといけないらしい。
「それでも子どもたちが喜んでいる姿をみると最高に嬉しくなるんだ」とその先生は述べる。
実際、本当にその先生は楽しそうだったし、運動会が好きなのだと思った。
運動会懐かしいなぁ。
先生の話を聞いて、大人になった自分にふと気付いたのだった。
※ 運動会で使われたゼッケン。
今もあるのだろうか。
※ よろしければ以下の記事もどうぞ。