週刊ゴリラタイムズ
先日中国地方の山間部で外食産業に関するシンポジウムが行われた。
そこにゲストパネラーとして呼ばれた黒板消し評論家のララバイ橋本がステージ上で88曲を歌ったことが物議を醸しだしている。
会場にいた人の多くは「そもそもなぜ外食産業にゆかりのないこの人物が呼ばれたのか」という疑問を持っていた。
会場にいたAさんは「歌い出しはシンポジウム側が用意した演出かと思ったが、いつまで経っても終わらないステージを見ていて恐怖に変わった」と述べている。
Aさん曰く、ララバイ氏は上のパートで一曲歌い終わったあと、下のパートで同じ曲を歌ったなどもしたらしい。
場合によっては同じ曲をハミングで終わらせるなど、喉を気遣っている側面も垣間見られた。
88曲歌ったとされたが、曲の種類としては39種類しかなかったということも会場に居合わせた人を不快にさせた模様だ。
会場からは「歌うな!」という怒号が響いたようだが、本人は意にも介さない様子で熱唱をし続けていたらしい。
Aさんは「席を立とうとすると、抜群のタイミングで手拍子を求められたり、場合によっては1コーラスを歌わせたりするのです」と話す。
「そういう見ている人を参加させたり、心をくすぐったりする技術があることに関心をしました」とララバイ橋本氏を認めている部分もあると述べた。
歌唱は5時間ほどで終焉を迎えた。
会場にいた人の一部は「88曲も歌ったのに5時間しかかからなかったことは凄い」と称賛の声を挙げていた。
シンポジウム主催側に今回の件を尋ねてみると、「ララバイ橋本なる人物をゲストパネラーとして呼んだことはない」との回答が得られた。
シンポジウム側の言い分を信じるならば、ララバイ橋本氏はなぜそのような熱唱をしたのか、謎が深まるばかりだ。
現在、シンポジウム側は声が上がれば払い戻し等に応じるつもりであるが、そもそも無料のイベントであったためにどのように来場者に償えばよいか頭を抱えている模様である。
この記事はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。
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