※ この記事は麻雀のことについて扱いますが、麻雀のことを全く知らない方でも楽しめます。
ドンジャラ
中学のころ、友達の家に遊びに行ったときのことだ。
ドンジャラとは麻雀のお子様版と言えばいいだろうか。
ちょうど友達が4人いたので、やってみようということになった。
いざ始めてみると、これが存外面白い。
やり始めたら止められない。
その日は昼過ぎから6時位までドンジャラをしてしまった。
その噂が広まって、学校で局所的にドンジャラが大流行した。
ついにはドンジャラ最弱王を決める大会が開かれるようになった。
この大会に出場して負けると、「ドンジャラ弱男」という称号が与えられ、学校でもそう呼ばれることになる。
好きな子の前でそんな不名誉な称号で呼ばれたくはない。
だからそもそもその大会に出場しなければいいだけなのだが、ドンジャラはやりたい。
もうドンジャラのことしか考えられないほど面白いのだ。
12人ほどが結集して、厳粛な雰囲気の中、大会は行われた。
戦いは熾烈を極めたが、僕はかろうじてドンジャラ弱男になることは回避できた。
結局ドンジャラ弱男になったのは生徒会の副会長だった。
幻のゲームアプリ
そういう経験があったからだろうか。
僕は麻雀に興味を持つようになった。
麻雀漫画を読んで麻雀を覚えた。
ただ細かい点数計算とかはできない。
「ゲームでならばできる」といった程度の腕前である。
要するに素人なのだ。
そんな素人の僕が大学生のときに麻雀の携帯アプリを購入した。
確か100円くらいだっただろうか。
久しぶりにやってみたいなあと思ったのだ。
そのアプリの名前を忘れてしまったが、麻雀で勝っていくといろいろな称号が与えられるというシステムだったと思う。
(万が一これからそのアプリをされる人がいるかもしれないので、称号名は少し変えて紹介する。)
最初は「麻雀野郎」みたいな称号からはじまる。
勝っていくと、「麻雀補欠」にランクアップする。
次に勝ち進むと「麻雀レギュラー」のような称号が与えられた。
その称号に何の意味があるのか解らなかったが、次に与えられる称号がどうなるか興味があって、やりこんでしまう。
気づいたら何時間もそのアプリをやっていた。
「麻雀キャプテン」、「麻雀監督」、「麻雀コミッショナー」とランクアップし、もうこれ以上の称号はないと思った矢先、まさかの称号が与えられた。
「麻雀日本」
な、何だと?
ベクトルがぜんぜん違うじゃないか。
国名だぞ、日本は?
何て面白いアプリなんだ。
もうそのアプリに夢中だった。
寸暇を惜しんでそのアプリをやる。
なかなか次の称号が貰えないが、ランクアップしたときの嬉しさといったらない。
「麻雀日本」、「麻雀アジア」、「麻雀地球」、「麻雀宇宙」とレベルアップしていき、もうそれ以上先の称号がないかのごとく、ランクアップがぴたりと止んだ。
僕は「終わっちゃったかぁ」と思い、そのアプリに感謝をした。
楽しいアプリだった。
しかしそれでも電車の待ち時間やちょっとした休憩時間にそのアプリをやっていると、隠された最後のランクアップがなされたのだ。
「麻雀宇宙」から最後のランクアップはこれだった。
麻雀・ω・
名前も忘れてしまったその幻のゲームアプリ。
もしも見つけたら、ぜひプレイすることをオススメする。
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