僕が最も尊敬しているのは国境なき医師団の方々である。
(ちなみにそういう芸人さんではない。)
自分には絶対に真似することができない。
彼らは努力を重ねて、医術を学び、その技術をただ人を治療するためだけに使っている。
多分人生3周目くらいの精神性を持っていると思う。
しかも1周目も2周目も立派な人だったはずだ。
ゴルジ体からやっと人間に転生できた僕とは人間の格が違いすぎる。
ちなみにだが、僕は芸人さんもお医者さんの一種だと思っている。
芸人さんは人を笑わせて、悲しみを癒やしたり、生きる苦しみを軽くしてくれるからだ。
38マイクの前に立ち、言葉と動きだけで人を救っている。
何とカッコいい仕事だろうか。
僕らの年代では松本人志さんに命を救われた人は数え切れないと思う。
僕は家には200本近い芸人さんのDVDがある。
それでも半分以下に減らしての200本だ。
僕は辛いことがあるとそれらのDVDを流して何時間でも見ている。
人は無理にでも笑うことで、脳が錯覚して実際に楽しくなると聞いたことがある。
彼らに笑わせてもらうことで、僕は自分の傷を癒やしているのだ。
芸人さんがいてくれるおかげで僕は明日も生きることができると思っている。
だから僕は芸人さんに感謝し、尊敬をしている。
余談になるが、僕は野球も野球漫画も大好きだが、野球選手に国民栄誉賞を与えて、芸人さんにそれを与えないのはいまいち納得がいかない。
もちろん芸人さんは辞退されるとは思うが、感動だとか希望を与えてくれるのは芸人さんも同じではないのか。
さて、本題にうつる。
好きな芸人さんは数多い。
有名どころを許せば、ナイツさん、銀シャリさんなどが思いつく。
マヂカルラブリーさんも好きである。
しかしながら、これらのコンビは結構前から好きな人達なので、お題には合わない。
となるとついつい気になってしまうのはガクテンソクさんだ。
もともとコンビ名は漢字だった。
関西では有名な芸人さんだ。
若手芸人さんではない。
寧ろベテランと言っても良い。
THE SECONDの開幕戦ノックアウトステージに出場されていた。
だから「なぜ今?」と思われる人もいるかもしれない。
でも久しぶりにYouTubeで漫才を見てみたら、やはり凄いのだ。
彼らの漫才は完全にストロングスタイルの漫才である。
王道であるが、全く古くない。
ツッコミを聞いて気持ちが良くなるというのは凄まじいことである。
美しいのだ。
ツッコミというと銀シャリの橋本さんも芸術的なものがあるが、ガクテンソクの奥田さんのツッコミも無駄がまったくない言葉選びをする。
僕のようにツッコミで笑いを増幅させるコンビが好きな人にはとてもおすすめである。