どうしようもない駄目人間が「同じ釜の飯を食う」という表現にちょい足しをしてかっこよさをグレードダウンさせる
同じ釜の飯を食う。
使ってみたい表現だ。
なかなかこういう粋な表現はできない。
一緒に苦楽をともにし、仲間としての絆を強くしたという意味だ。
似たような意味である「ひとつ屋根の下に暮らす」よりハードボイルドでかっこいい。
本日はこの粋な言い回し「同じ釜の飯を食う」にちょい足しをしてかっこよさをグレードダウンさせてみたい。
「いつになったら自分の愚かさに気付くのか？」と考える方もおられると思う。
けれども考えて欲しい。
愚かだから自分の愚かさに気付けないのだ。
賢ければすでに気付いているはずだ。
では気を取り直して第１案を考えたい。
まず「同じ釜の飯を食う」ということは「生活をともにする」ということだ。
そして今回はちょい足し (ちょい変え) にこだわりたい。
そして毎度のことながら特定の誰かが悲しむような表現にはしたくない。
それらを踏まえると、第１案としてでるものは以下のものだ。
案１ 一昨日から同じ釜の飯を食う。
生活感が出すぎている。
かなりオリジナルのかっこよさが削がれた感じがする。
釜の中身がカレーだとしても３日前からでは上手さのピークを逸しているだろう。
しかし少しパンチにかける作品だ。
言うなれば、誰でも思いつく解答である。
取り敢えず第２案も出したい。
案２ 同じく釜の飯を食う。
「あ、僕も釜飯で」的なことか？
小料理屋で誰かが釜飯を頼んだから自分も、という感じだろう。
確かに１文字しか足されていないので、ちょい足しはちょい足しであるが、案１と同じくパンチに欠けている。
１文字足すだけでは破壊力に物足りなさを感じざるを得ない。
そうなると第３案としてでるものは以下のものだ。
案３ 同じMC釜ーの飯を食う。
あの御方だと思ったが違った。
あの御方が大流行したのは３０年以上前だ。
若い読者様をおいてけぼりにするようなネタは慎むべきだと思う。
そうなると第４案としてでるものは以下のものだ。
案４ これが同じ釜の飯か。ウン...うまい。京都を思い出すな。これは...何が入っているんだ...？これは松茸か？卵の味付けが濃くてよくわからん。でもうまい！なんだか懐かしい味だ。
いや孤◯のグルメか。
ファンからも関係者からも怒られるわ。
だいたいこんな80文字近くある文のどこがちょい足しなのか。
これは全く駄目だ。
そうなると第５案としてでるものは以下のものだ。
案５ 同じ釜の飯をCOOL。
日本の良さが台無し。
果たして読者様が気に入ってくれたものがあっただろうか。
これからもどうしようもない駄目人間としていろいろなことをやってみようと思っている。
読者様、「やってみようのコーナー」を今後ともよろしくお願いいたします。
この記事はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関わりがありません。
