田舎の中学校あるある
こんばんは、まる猫です。
今夜も眠れないでいます。
今日は僕の中学校時代の「死ぬかと思った」瞬間の話をさせていただきたいと思います。
僕は10代でアメリカに行くまでは、日本の片田舎に住んでいました。
今は田舎でもそんなことはないと思いますが、僕が中学生くらいのときには各学校に番長がいて、なかなかの武勇伝を残していました。
僕が通っていた中学校は平凡な学校だったのですが、番長のX君はかなりパンチがきいていた人物でした。
身長は180センチを越え、筋肉隆々な体つきをしていました。
喧嘩の強さは他校まで知られていて、道を歩けば人が避けるほどでした。
X君には男気もあり、子分も多くいました。
またチャレンジ精神も豊富でした。
ある朝、僕が登校して授業の準備をしていると、教師たちが学校近くの建設現場へと大急ぎで走っていくのが見えました。
先生たちは鬼のような形相をしていたので、「何か大変なことが起きたのか?」と気になったのですが、どうもX君が建設現場のショベルカーを動かして登校しようとしたらしいのです。
その日、X君は教室に入らず帰宅されたようでした。
先生たちにしてみれば大変な生徒だったと思いますが、兎にも角にも凄い人物であったと思います。
修学旅行とパンドラの箱
僕自身は中学校という場所は好きではなかったためか、あまり思い出がないのですが、修学旅行のことは割と覚えています。
普段は思春期特有の気だるい感じがありありとしていた僕ですが、さすがにこの日はテンションが高かった記憶があります。
僕が通っていた学校の修学旅行は自由行動の時間がかなり多く取られていました。
所定の時間に旅館に戻ることを条件に、グループに別れて、色々な観光地を巡り、好きなものを食べて、勝手気ままに過ごしていいというものでした。
どこに行ったかは覚えていませんが、クタクタになりながらもハイテンションで旅館に戻ってきたことを覚えています。
そして夕食をクラスでとったあと、さらに自由時間が用意されていました。
大部屋の中で、皆が思い思いに本を読んだり、テレビを見たりしていました。
僕は友達とトランプに興じていたのですが、かなり盛り上がり、いったんトイレに行ってから最終決戦をすることになりました。
僕達数人はテンションが高いままトイレに行くと、お小水用の便器が人数分ないことに気付きました。
早く勝負がしたくて急いでいた僕達は、大きい方用のトイレでしてしまおうということになりました。
そして鍵がかかっていないことを確認し、扉を開けました。
X君がいる。
そこには何も言わず用を足していたX君がいたのでした。
僕達は静かに扉を閉めると、「これは終わった」と思いました。
でも鍵は閉まっていたし、目の錯覚かもしれない。
いや、寧ろ錯覚であってくれ!
僕達はそう願い、もう一度扉を開けてみました。
X君がいる。
再び閉められた扉の向こうでトイレを流す音が聞こえます。
そしてそこからゆっくりとX君が出てきました。
そしてX君は冷静に僕達に言ったのです。
「いや、2回開けることはないだろう。」