そのバーは薄暗くて、カウンターのバーテンダー以外は人の顔ははっきりとは見えなかった。あなたはそのバーの適度に放っておいてくれる感じが気に入り、いつもよりお酒がすすんだ。そして隣に座っていた高級そうなスーツを着た男性とJAZZの話で意気投合した。その男性は帰り際にポケットから切手が貼られている葉書を取り出しあなたに渡し、必要事項を記入して投函してほしいと伝えた。葉書には「新しい元号を決めて、下の余白に書いてください。ただし漢字2文字でお願いします。」と書かれていた。あなたなら何と書くだろうか?
このブログをよく読んでくださる読者様からすると「ん、これ『やってみようのコーナー』じゃないの?」と思われるかもしれない。
言われてみればその通りだ。
ただもう上記のタイトルで248文字あり、そこに【やってみようのコーナー】と付け足すと文字数オーバーでタイトルの後半が入らなくなってしまう可能性がある。
もうあとには引けない。
だからこれは【やってみようのコーナー】ではない。
【あなたならどうする?】なのだ。
そんなことより誰かこんな僕に【これからどうすれば?】を教えてほしい。
当然この話はフィクションであり、日本であるとも言っていない。
だから変な難癖をつけて僕を糾弾しようとしている人がいたら、そんな大人げない真似は謹んでいただきたい。
そんなにしてまで初老の男性がむせび泣く姿が見たいのか。
そんなことはどうでもいい。
取り敢えず試案1から見ていきたい。
試案1
漢字 (かんじ)
「ただし漢字2文字でお願いします。」というのはそういうことではない。
ならば「決めてください」と言っているのに全く自由度がないではないか。
取り敢えず試案2を見てみよう。
試案2
𱁬𱁬 (たいとたいと)
いや168画あるやないか。
テストで書かされるときには時間に要注意だ。
そんなことより携帯などで正確に表示されるのかが心配でならない。
試案3
五六 (ふのぼり)
いや、小鳥遊 (たかなし)とか月見里 (やまなし)とかかっこいいけど!
元号って皆が読めるものではないといけないんじゃないのだろうか?
気を取り直して次の試案を見てみよう。
試案4
強敵 (とも)
はい、そうですね。
次の案に移りましょう。
試案5
五点 (あいしてる)
いや、ブレーキランプ五回点滅を五点と略す奴がいるか!
どういう着地の仕方をしとんねん!
それでは最後の案を見てみよう。
試案6
桑萬 (くわまん)
もう何がしたいか解らない。
この記事を【やってみようのコーナー】に分類しなかった意味も何となく解った気がしますな。
いかがだっただろうか。
あなたがもしも同じシチュエーションに直面した場合はぜひとも上記の試案を参考にしていただけたら幸いである。
この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。