朝食ビュッフェとトイレット・ペーパーと私
つい先日の話である。
ホテル派の僕であるが、奥様が見つけてこられたリーズナブルであるのに設備がしっかりしている旅館に泊まった。
たまには旅館も悪くはない。
地元の料理がどっさり出てきたり、家族が楽しめるアトラクションもあったりと正直満足していた。
ただ僕はどうでもいいことに悩んでしまうタイプなのでどうしても2つのことが気になってしまった。
1つ目は朝食ビュッフェのお皿のことである。
あの9分割されているお皿だ。
上記のように9つの料理を乗せられるように区分されているお皿である。
食べ放題のお店でもよくある皿だ。
自慢にもならないが僕は食べ放題のお皿を美しく盛れたことがない。
食いしん坊なためにいっつもこんもりと盛り付けてしまう。
「どうでもいい」と思われるかもしれないが、大人としてはこれは由々しき問題である。
何より美しくないし、大人である以上スマートに事に当たりたい。
何事にも攻略法はあるはずなので、近いうちに朝食ビュッフェの盛り付け方の攻略法を編み出す予定である。
読者様がハッとしてGOODするような発案をし、この盛り付け問題に終止符を打つつもりであるので、今回答えを用意していないことを何卒お許しいただきたい。
もう1つ気になったのはトイレット・ペーパーに関することだ。
これは僕なりに解決済みである。
宿泊した部屋にはトイレがあり、トイレット・ペーパーがあった。
ただそのトイレット・ペーパー・ホルダーであるが、以下のようになっていた。
トイレット・ペーパー1 トイレット・ペーパー2
つまり、ホルダーが左右に2つあり、どちらからでもトイレット・ペーパーが取れるようになっていた。
ここまではよくあるトイレット・ペーパー・ホルダーだろう。
ただそこにはこんな文言が添えられていた。
無駄をなくすために右のトイレット・ペーパーから取ってください
「右のトイレット・ペーパー」とは上記の図におけるトイレット・ペーパー2のことである。
僕は思った。
「なぜ右のトイレット・ペーパーから取ることが無駄をなくすことにつながるんだろうか?」
幾度となくトイレに入ってもその答えは見つからない。
僕は家族との会話に集中できないまま、その問題を考え続けた。
そしてやっと答えらしきものを導き出すことができた。
まず前提として旅館側はおそらく必ず新しいトイレット・ペーパーを1つは出さないといけないのだろう。
考えてもみてほしい。
2つあるトイレット・ペーパーの両方が残り僅かだった場合、宿泊客からクレームが入ることもあるだろう。
だから少なくとも1つのトイレット・ペーパーは新品でないといけない。
しかし宿泊客はおそらく無意識に新品のトイレット・ペーパーを使うだろう。
そうなると、中古のトイレット・ペーパーばかりがうまれることになる。
中古のトイレット・ペーパーは1つしか客室に入れることができないため、それが増えることは無駄につながりうるわけだ。
だから旅館側は宿泊客に「右のトイレット・ペーパーから取ってください」と誘導することで、中古のものからなくなるようにしていると考えられる。
ただ悲しい哉、入室したときからして便座から近い左のトイレット・ペーパーのほうが断然減っていたという事実だけが残っていた。
ちなみにタイトルのYKNは「読む価値なし」の略である。