まる猫の今夜も眠れない

眠れない夜のお供に

汚い心をした大人が白雪姫を読み直す

白雪姫のあらすじ

昔々ある国のおきさきさまが白雪姫というそれはそれは可愛い女の子を産みました。

しかしおきさきさまは白雪姫を産むと、すぐになくなってしまいました。

しばらくして、王様は新しいおきさきさまを迎えました。

そのおきさきさまは魔法の鏡を持っていました。

おきさきさまは鏡に尋ねました。

「鏡よ、鏡、この国で1番美しいのは誰だい?」

鏡は答えます。

「それは白雪姫です。」

それを聞いたおきさきさまは悔しがり、狩人を呼んで、こう言いました。

「白雪姫を森に呼び出して、殺しておしまい。」

狩人は白雪姫を森に呼び出しましたが、あまりの可愛らしさにどうしても手を出すことができず、森へ逃しました。

森の中で独りぼっちになった白雪姫は小さな家を見つけました。

それは小人の家でした。

小人たちは白雪姫の話を聞いて、可哀想に思い、一緒に暮らすことになりました。

お城ではおきさきさまが狩人の報告を聞いて、嬉しそうに魔法の鏡に尋ねます。

「鏡よ、鏡、この国で1番美しいのは誰だい?」

鏡は答えます。

「それは森の中にいる白雪姫です。」

白雪姫が生きていると知ったおきさきさまは怒り狂い、白雪姫を殺すために自ら森に出かけていきました。

おきさきさまはリンゴ売りに変装し、毒をぬったリンゴを白雪姫に渡しました。

白雪姫はリンゴを食べて、ぱたりと倒れてしまいました。

いらすとや (www.irasutoya.com)

小人たちは悲しみに暮れ、白雪姫をガラスのひつぎに入れました。

するとそこに王子様が通りかかりました。

王子様は「何と美しい人だろう」と白雪姫に一目惚れをしました。

そしてひつぎをお城に運ぶよう家来に命令を出しました。

すると運んでいる途中で家来がつまづいて、ひつぎが大きく揺れました。

そのはずみで、白雪姫の口からリンゴのかけらが飛び出しました。

そして白雪姫が目を覚ましたのです。

王子様は「白雪姫、私と一緒にお城に行き、どうか私と結婚してください」と言いました。

そして白雪姫はニッコリと笑って、王子様とお城に行ったのです。

 

汚い心を持つ大人はどう感じるのか

「それは森の中にいる白雪姫です」という、白雪姫にGPSでも付いているのかという鏡の発言はさておき、王子様の怪しさに恐怖すら感じてしまう

まず、なぜこの王子様はひつぎをお城に持ち帰ろうとしたのか?

いかなる理由を考えたところで、この王子様がサイコパスであるという結論以外に到達しない。

人間はなくなった人が入っているひつぎを持ち帰ることはしない。

そして、ひつぎが大きく揺れて、そのはずみで、白雪姫の口からリンゴのかけらが飛び出したとあるが、どうしても気になってしまう。

胃の中にあるものは、多少揺らされても、体外に出るものではない。

となると、そもそもリンゴは口から少し出ていたと考えるのが妥当だ。

つまり王子様は口からリンゴが出ている白雪姫を見て、「何と美しい人だろう」と言ったことになる。

仮にスカーレット・ヨハンソンさんが横になっていたとしても、リンゴが口から半分出ていたら、そちらが気になって仕方がないはずだ。

そしてこの王子様は白雪姫が目を覚ました途端に求婚をされている。

真正のサイコパスでなければ真の黒幕としか考えられない言動をなされている。