前口上
男は空腹に気が付いた。
台所へ行き、冷蔵庫を開ける。
食材は何もない。
しかしそんなときにご飯が炊けた音がする。
これ幸いと丼にアツアツご飯を入れ、インスタントの味噌汁を用意する。
さて今日は何のふりかけをかけようか。
松阪牛ふりかけ (伊藤牧場)
男は夏の終わりに体調を崩した。
味がぼんやりとし、香りもちゃんと感じ取れなかった。
そうなると食べることがあまり楽しく感じられない。
そんな状況がしばらく続いた。
それからやっと男は味覚や嗅覚を取り戻した。
ずいぶん長くかかった気がする。
また食べることを喜べる。
男は最初に食べるふりかけを決めていた。
このふりかけを食べれば自分の味覚や嗅覚が満足することを知っているのだ。
そのふりかけとは松阪牛ふりかけ (伊藤牧場)だ。
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豪勢な感じがする袋を破り、サッサッとアツアツご飯にふりかける。
黄色が基調となる華やかな彩りのほかに、松阪牛粉末の茶色、海苔の黒さ、ごまの白さ、にんじんフレークのオレンジなど見た目も美しいふりかけだ。
ほかのふりかけと一線を画すサクサク感はパン粉の為せる技か。
卵黄粉のおかけだろうか、生卵のような優しい味わいが口中に広がる。
割り下に牛肉と卵をからめて食べているような感じがする。
ふりかけでありながら、松阪牛肉をはっきりと感じる。
ご飯ということを忘れてしまう。
砂糖、乳糖、醤油という間違いのない味付けに安心する。
満足感に満ちたすき焼きの後半の雰囲気を感じられた。
ご馳走様でした。
美味しくて思わず「ふふっ」と笑ってしまった。
お弁当にかけていただいた感想
朝、弁当にふりかけてから6時間ほど経って食させていただいた。
・思わず笑顔になるほどの卵の甘みが広がる。
・卵かけご飯をいただいている感じとも取れる。
・この上なくまろやかな味わいがする。
・牛肉フレーバーは健在。
・どのおかずとも相性が良かった。
・最後は卵黄粉に持っていかれるが、磯の香りがするときもある。
まとめ
松阪牛と卵の風味が香り立つ上品な一品。
「美味い」は「甘い」から来ているということを再認識させられる。
優しい味なのに、ずっと口の中を支配する圧倒的な存在感を持っているふりかけ。
優しくて、美味しくて、思わず笑ってしまった。
※ 購入をされる場合はご自身でアレルギー物質を確認してください。
maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp
※ ちなみにこのカテゴリーの記事はサブタイトルは【最高のふりかけを求めて】だったのですが、最高のふりかけはメンタルとフィジカルの状況によって異なるという考えに辿り着き、【おすすめ!美味しいふりかけに魅せられて】に変更させていただいきました。