はじめに
この「社会に貢献をすることができない人間が映画「〇〇〇〇〇」を観させていただいて」は映画製作などに関する素養が一切ないばかりか、あまつさえ、社会的に貢献をする能力がない人間が素晴らしい映画を鑑賞させていただき、その感想を宣うコーナーである。
しかし僕は社会に還元する能力を持たず、あくまで映画を観させていただく立場なので、鑑賞させていただいた映画に対してはリスペクトのある感想を述べることを心掛けたいと思っている。
記事には詳細など正確な情報は一切含まれず、どこまでも一個人の感想が述べられていることをご承知いただきたい。

社会に貢献をすることができない人間が映画「ゲド戦記」を観させていただいて
眠れない。
入眠したとしても夜中の2時に起きてしまう。
そのあと再び眠りにつければいいが、最悪のケースでは朝まで意識がしっかりとしていて眠い身体を引きずって仕事に向かうことになる。
当然その状態では仕事で考えられないミスを連発する。
したがって仕事場ではMr.失態と呼ばれている。
Mr.変態でなくてよかった。
いや、誰がMr.失態だ。
一時はその眠れない時間に筋トレをしようとも思ったが、僕はそんな時間にそんな前向きなことができるような人間ではない。
甘く見てもらっては困る。
同様の理由でその時間での仕事も断念した。
能動的な活動はできないのだ。
それならばせめて芸術に触れようと思うわけだが、部屋の電気を付けるのが面倒くさい。
そして低確率ではあるが、再入眠の可能性を残すために部屋を明るくすることはできないのだ。
したがって小説を手にとって文学作品などに触れたり、漫画を読むことはできない。
いきなりの八宝菜塞がりを感じたが、幸いにしてベッドの隣にテレビが置いてあるので、僕は映画を観ることにした。
僕は映画に疎い。
最後に映画館で観た映画はドラ◯もんであるほどだ。
いや、いい映画ではあるんですけれどね。
ただ大人の嗜みとして素晴らしい映画に触れる機会を持ちたいとは常日頃思っていたので、このピンチをチャンスに変えようと思い、毎週映画を観るようになった。

最初に観させていただいた作品は「ゲド戦記」だった。
前半は至極の面白さだった。
熱狂的なファンの方に怒られるかもしれないが、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーを愛する僕にはどストライクの世界観であった。
ファイナルファンタジーでいうと9あたりの感じがした。
期待が猛烈に膨らむ。
主人公?は生きることの痛みに苦しむ少年だった。
それは現代人の誰しもが共感できる弱さだった。
最高傑作の予感がしたが、後半の展開が凄まじく速い。
相容れないキャラクター同士が急に許し合ったり、オープニングでの事件が結局なぜ起こったのかなどの描写がない。
数多の伏線が回収されないまま、あっという間に映画が終わってしまった。
「あっという間」と感じたのは事実なので、面白さは実感できると思う。
おそらく3部作 (ないしはハリー・ポッターのようなシリーズ作) であれば史上最高クラスのものになっていたのではないかと思う。
2時間ちょっとでは描ききれないほど深く美しい話であり、小説版のハイライトを繋いでしまったのかもしれない。
テーマである生命讃歌はビンビン心に響き、鑑賞させていただいたあとに前向きになれる作品であることには間違いないが、せめて3部作だったら良かったと思う次第である。

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