【やってみようのコーナー】激しい闘いのあと、やっとのことで魔王を倒した勇者パーティーは生まれ育った村に凱旋を果たす。村は凱旋の前日から祝福ムードに包まれていたが、実際に勇者パーティーを見た村人たちは言葉を失うことになる。果たして村人たちはどんな光景を見たのか?
こういう自由度が適度に高いお題は好きだ。
いつまでも考えていられる。
しかし僕の集中力と発案が面白いかどうかには相関関係は見られない。
哀しいことである。
なお例のごとく誰かを傷つけるような発案はしないよう心がけることとする。
また読者様が不快感を感じるような下品な発想も控えるものとする。
それではさっそく案1を見てみたい。
案1
勇者が手にしていたのが剣ではなく大マグロだった。
魔王は魚介系に弱いのだろうか?
まあマグロによっては300キロを超えるわけだから、下手な武器よりも破壊力はあるかもしれないが、それでもマグロが可哀想だ。
案1はすっかり忘れて、さっさと案2にうつろう。
案2
勇者が「本日の主役」というたすきをかけていた。
宴会か。
世界の平和を取り戻した勇者にそのタスキを渡した人間がいちばんの勇者なのかもしれない。
続いて案3にうつる。
案3
勇者の口のまわりに魔王の血らしきものがついている。
いや、どんな闘い方をしとんじゃ。
勇者だったらそんな悪役レスラーのような闘い方をするべきではないだろう。
さっさと案4にうつる。
案4
包帯でぐるぐる巻きの勇者の仲間が憎々しげに勇者を睨みつけている。
何があった?
囮?
えげつない闘い方をしたのではないかという懸念が拭えないではないか。
兎にも角にも案5にうつろう。
案5
勇者が手錠をかけられて警察に誘導されている。
世界を救ったあとに逮捕されてどうする?
迷惑系の勇者なのだろうか?
いや、そんな勇者はおらんだろう。
サクッと流して案6にうつる。
案6
魔王を倒すと仕事がなくなっちゃうもんね。
考えさせられる内容だなぁ。
それでは最後の案にうつる。
案7
勇者が愚か者には見えない服を着ていた。
いや、裸やん。
どういうこと?
だから警察に連行されているの?
いかがだっただろうか。
もしもあなたが勇者として凱旋する場合は上記の案のいずれかを実践していただければ面倒なパレードに参加しなくてもすむかもしれない。
この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。
※ エクスカリバー。
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