【やってみようのコーナー】毎週夜7時半の放送時には少年たちがテレビの前に座って胸をときめかせて放映を待っていた昭和の名作アニメ「フェニックス・ボーイ」。7月1日の放送では地球の命運をかけて主人公の黒雨が宿敵緑王を倒すために必殺技を出そうとして終わる。続く7月8日の放送では30分間黒雨が「はぁぁぁぁぁぁぁ」と言って必殺技を繰り出さずに終わる。そして迎えた7月15日の放送では黒雨が「はぁぁぁぁぁぁぁ」と言って放った必殺技が緑王とは違う方向に飛んでいった。そしてその後で黒雨はカメラ目線で何と言ったのかを考える。
何と魂がこもったタイトルだろうか。
やはりこのコーナーはこうでなければならない。
もう充分にやりきった感じがしているので今回は中身に入らずに終わりたいほどである。
なお裏設定であるが、黒雨の下の名前はショーンである。
そんなことはどうでもいい。
いくら聡明な読者様が多くご覧になられているとは言え、案1を見るまでは皆様も記事の方向性がわからないと思われるので、さっそく案1の紹介をさせていただきたい。
案1 安心しろ、峰打ちだ。
いや、そもそも当たっていない。
緑王からすると30分「はぁぁぁぁぁぁぁ」とだけ言って終わった回を返せと言いたいくらいだろう。
けれども言いたいことも言えないのがこの世の中である。
つづいて案2にうつる。
案2 このあと8時から徳川埋蔵金を探せスペシャル、必ず見てくれよな。
いや、うしろの番組の心配をしている場合ではない。
都合2週間かけた必殺技がはずれとるんだぞ?
まぁ主人公たるもの器が大きいのにこしたことはない。
つづいて案3にうつる。
案3 それでは聴いてください、森田童子さんで「ぼくたちの失敗」。
いや、巻き込むな。
失敗したのは君だけだ。
すっごい違う方向に飛んでいった必殺技を哀しそうにみつめる緑王にも悪いだろう。
視聴者もびっくりしとるわ。
そんなことはさておき、案4を提示させていただく。
そんな場合じゃない。
その戦いに地球の命運がかかっていますぞ。
どういう感情でそうなったんだ?
それでは最後の案を提示させていただく。
案5 お前だ〜!!
いや、何で怪談なの?
このタイミングで大声出されても誰も怖がらないぞ?
いかがだっただろうか。
もしも皆様が必殺技をはずしてしまった場合はぜひ上記の案から1つを選んで用いていただけると幸いである。
この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。
※ 必殺技。