モールで即買い
僕が貰っている1ヶ月の小遣いだと1日に1000円を使うことができない。
つい最近さらに小遣いが減ったので、毎日使えるお金は600円くらいになった。
だから買い物をするときはかなりシビアになる。
ほとんどのものは「欲しい」と思っても諦める。
しかし家族と今日モールに行って、滅多にやらない即買いをしてしまった。
前提として僕は野球漫画に目がない。
それ関係のものだと財布の紐が緩くなる。
けれどもそれでも必ず熟考し、即買いはしない。
ところが本日の本は目にした途端に購入を決めた。
何と中身を見ずに購入した。
しかも2冊購入した。
1冊は読書用であり、1冊は保存用である。
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ドカベンと大甲子園はコミックスにして70巻を超す大作である。
プロ野球編などの続編をカウントすると全部で200巻を超す野球漫画の金字塔だ。
累計発行部数は4800万部を越し、漫画夜話で取り上げるには有名すぎる作品だ。
ちなみにドカベンと大甲子園はうちに全冊揃っているが、それでも「水島新司の世界 ドカベン&大甲子園」の購入に迷うことはなかった。
登場人物の紹介や高校時代の激戦の記録、ライバルの紹介、名場面の解説、名言集など盛りだくさんの内容だ。
2作品の内容が詳細に網羅されており、読みだしたら1時間はすぐに潰れてしまう。
ドカベンの素晴らしさ
国民的な野球漫画であるドカベン (及び大甲子園) に解説などいらないと思うが、読まれたことがない方もおられるので簡単に説明をさせていただきたい。
あらすじは山田太郎という少年が野球を通して仲間との友情を深め、さまざまなライバルを倒していくというもので、それまでのスポ根漫画とは一線を画すリアリティー溢れる描写が人気を呼んだ今も色褪せない日本を代表する野球漫画である。
凄いのは最初の数巻はまったく野球をしないところである。
何をしているかと言うと柔道をしている。
そして柔道漫画として続いてもいいほど面白い。
この自由な展開がドカベンの素晴らしさだ。
もうすっごい好き。
またメインキャラクターに岩鬼正美 (本当はこちらが主人公かもしれない)というアウトローながら義理人情を大切にする人物がいて、はからずも彼の姿に涙を流さずにはいられない話もある。
そして素晴らしいライバルたちの存在もこの作品を面白くしている。
殺人野球を代名詞とするチームや、球をリリースする際に前方に一回転する投手、ベンチでも超特大ダンベルで筋トレをするライバルなど「野球?」と思う場面は多いが、それら全ての熱量がこの作品を史上最高の野球漫画の1つにしていることは言うまでもない。
「水島新司の世界 ドカベン&大甲子園」を読んでいたら、また1巻からドカベンを読み直したくなった。
素晴らしい漫画というのは何回読んでもその面白さは色褪せないものなのだ。