まる猫の今夜も眠れない

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現代社会の闇を描いたあるブログの記事に関しての一考察

現代社会の闇を描いたあるブログに関しての一考察

全日本北関東ダンゴムシ大学

現代文化人類学

焼きプリン研究科

特任研究員 梔子 亨

 

1. はじめに

我々が現代社会の有り様を理解するために、ブログなどの記事を読むことが有益な手段であるということは説明の必要性がない。

新聞やテレビなどの報道は世の中に発生した事象を説明し、そこから我々がことのあらましを理解することはできるが、実は報道で語られぬ声にも耳を傾けることで事象の本質を理解できるからである。

今回はあるブログの記事を紹介し、その内容から現代社会がどのような闇を抱えているのかを解析したいと思う。

 

2. あるブログの記事に観られる現代社会が抱える闇

引用1

発言に関するお詫び

先日投稿されました「まる猫の居酒屋10番勝負!」におきまして、レポーターであるまる猫が発した「味のバナナシュートや!」という発言に不快感を持ったという投書がありました。

当ブログは投書に書かれていた内容を重く受け止め、レポーターをつとめたまる猫に厳重注意をするとともに、再発防止に努めてまいりたいと思います。

まる猫は中学時代はサッカー部に所属していたものの、オフサイドの意味を「足を高くあげること」だと勘違いしていたほどの素人です。

そのサッカーに関する知識が乏しいまる猫がサッカーに関する発言をしたことにサッカー関係者に謝罪をしたところ、「何を言っているのか解らない」という大変温かいお言葉を頂きました。

おそらくお許しいただけたのだと思います。

従いまして、この記事ではサッカー関係者以外の方々へのお詫びを中心に行わせていただきます。

*まず前提として、誰かを傷つける表現をした者に対して、傷つけられた側が対等に反論することは問題ないものとする。

 

責めてもよい存在を見つけると、それを完膚なきまでに責め続ける。

責めるべき人間が見つからない場合は、言葉尻を取ってでも糾弾すべき対象を探す。

このことは現在日本が抱える病巣と言える。

そして攻撃対象になった人間や組織は容赦なく責め立てられる。

実際にその人間や組織に否がある場合は糾弾する気持ちも解るが、多くのケースでその対象と全く関わりがない第三者が糾弾を先導している。

現代の日本人は誰かを攻撃したいのだ。

引用元となるブログの筆者は日本人の心の有り様に警鐘を鳴らしている。

誰かを攻撃しているときだけ自分が正当化されると感じてしまう社会に未来はない。

筆者はそういう観点から現代日本が抱える病を諧謔的に映すことにしたと思われる。

 

引用2

前世がバナナだった方々への謝罪

まる猫の「味のバナナシュートや!」という発言で、前世をバナナとして全うされた方々は大変傷ついていると思います。

実際、投書の大半は前世がバナナだった方々からのものでした。

「バナナで何が悪いのか」と思われても仕方ないものだと思います。

しかしながらまる猫も前世がバナナであった人たちを傷つけようとする意図があって発言したわけではありません。

ただ不用意な発言であったことは反省している模様です。

今後一層の精進を重ねていく予定ですので、何卒お許しいただけたら幸いです。

※ 繰り返しになるが、悪意を持って誰かを傷つける表現は如何なるものであっても許されることはない。

 

現在、ほとんどの日本人が自身の感想を表現することができる。

そのことでメディアに取り上げられない言葉がオンライン上に刻まれることになった。

ものごとを多角的にとらえる上で、少数派の意見にこそ価値がある場合が多い。

多くの場合、それらは他人に同調せずに、自らの頭で考えて発せられた意見であるからだ。

しかしながら発信者側が過剰に糾弾を恐れ、価値ある少数派として考えるべきではない「ただの文句」に対しても配慮しないといけない現象にも引用元のブログの筆者は問題意識を持っている。

筆者は児戯にも等しい文句と多様性が混同されてしまっていると考えているのだ。

 

3. まとめ

引用元となるブログの筆者は独自の観点でもって現代日本が抱える病巣を描き出した。

多くの日本人が他者を攻撃することで心の安寧を図っている現状および多様性に対する未成熟な認識を、この筆者は諧謔的表現を用いて映し出しているのだ。

そして諧謔は1度きりである。

一度きりだから意味がある。

シリーズ化しては喜劇となってしまう。

断言してもいいが、筆者はこのような記事を今後載せることはないだろう。

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

 

※ なおこの内容はフィクションです。

登場人物や研究機関は実在するものではありません。

何1つ事実に基づいておりませんのでご了承ください。

 

※ 正しい論文の書き方を学びたい方へ。