漫画夜話について
漫画夜話では国民的な漫画になっていてもおかしくないほど面白く、もっと高く評価されるべき作品を紹介させていただこうと思っている。
既に高い認知度がある漫画に関しても、充分な評価がなされていないと感じる場合は共有させていただきたい。
めしばな刑事 タチバナ
「めしばな刑事 タチバナ」は坂戸佐兵衛先生 (原作) と旅井とり先生 (作画) が描く作品であり、中年刑事がB級グルメに対しての愛情と蘊蓄を語り尽くすという物語である。
徳間書店から出版されているもので、シリーズ累計200万部を越しているが、体感的には10倍以上売れていてもいい作品である。
「めしばな刑事 タチバナ」の優れている点
「めしばな刑事 タチバナ」はあるあるとへぇ〜を両方味わうことのできる名作漫画だ。
自分が知っている食べ物、お菓子、飲み物について主人公が愛を持って語っているのを見ると、この上ない安心感が得られる。
自分とは違う楽しみ方や料理の歴史を知ると、好奇心が満たされる。
「わかるぅ〜」とか言いながら、この漫画を読んでいると、いつしかリラックスできている。
取り敢えず、この記事では入門として文庫を紹介しているが、コミックスではポテトチップス、アイス、ラーメン、炒飯、ファミリーレストランのメニュー、せんべい、チョコレートなどに多岐にわたる料理を語っている。
フランス料理しか食べたことがないというような人でない限りは、どこかの巻では必ず共感をすると思われる。
そしてさらなる「めしばな刑事 タチバナ」の凄いところはキャラが全員立っているということだ。
料理に関してはもちろんのこと、人物の描写が卓越している。
ストーリー漫画でもここまで綿密に人間関係を書くことはないと思う。
料理の部分を省いても面白い作品だ。
今のところ国民的な漫画になっていない理由の考察
「めしばな刑事 タチバナ」はテレビドラマにもなり、DVD化もされている。
今をときめく佐藤二朗さんが主演をされている。
テレビドラマも面白かった。
ただ今のところ国民的な漫画になっていない理由として、「食の軍師」に関する記事でも触れたが、人間はそんなに考えながら食事をしないということが挙げられる。
多くの人は食べたものの歴史や工夫などに興味がないのだ。
それがB級グルメならばなおさらかもしれない。
まとめ
「めしばな刑事 タチバナ」は愛を持ってさまざまな食べ物を語り尽くすという漫画だ。
体感的には今の10倍売れていてもおかしくはない面白さだ。
情報がアップデートされているので、若者も時代を感じないだろう。
そして中年の方のノスタルジーにも充分に応えてくれる。
本棚に並んでいたら、きっと何度も手にするだろうB級グルメ漫画の名作である。
※ この記事で述べられている内容はあくまでも個人の感想です。
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