徒然すぎて草
今日も1日平和に過ごすことができた。
それよりも尊いことはない。
何しろ、今日の僕のハイライトは歯に食べ物が挟まったということなのである。
しかもその食べ物は魚であった。
なぜ魚を強調しているのか解らない読者様がいるかもしれないので説明をさせていただきたい。
肉と同じく魚も確かに歯に挟まる。
しかし魚の耐久度は肉のそれと較べると段違いに低い。
ともすれば口に入れているだけでその身を消化することもできるくらいだろう。
しかし僕の歯に挟まっている魚はニュータイプであり、挟まれてから3時間以上経っても一切存在感を失わずにいた。
何なのだ、この耐久力は。
奥様に「歯に魚が挟まってどうしようもない」と助けを求めるが、「ほっとけば気にならなくなる」という金言をいただくだけであった。
それはつまり魚が僕と同化するということなのだろうか?
ハンギョド◯的なことなのか?
しかしいつまで経っても魚の存在が気になって仕方がない。
もう挟まった魚に首ったけだ。
ちなみにこの首ったけであるが僕の人生で初めて用いられた首ったけであることをここに記載しておく。
「こんなに気になるなんて、これはもう恋かもしれない」と思ってもみるが、肝心の魚さんは時すでに遅しの状態で僕に挟まっている。
再び奥様に助けを求めると糸ようじをいただけた。
何と優しい奥様だろうか。
僕が冷蔵庫に入れたデザートを常に食べてしまい、理由を聞くと「わたしのかと思った」と必ずおっしゃるのだが、あれは言い訳ではなく本当に自分のものと思ったのかもしれない。
しかしだからといって罪の重さはかわらない。
僕は颯爽と奥様に感謝をし、糸ようじを手に取る。
そしておもむろに魚が挟まる箇所を掘り起こす。
結果はお解りだろう。
取れない。
これは本当に魚なのか?
僕は諦めることなく歯の隙間を掘り続ける。
取れないだけでなく血が出てきた。
そして今に至る。
奥様すいません。
僕はこの魚とずっといっしょに生きていくことになるかもしれません。
爪楊枝も糸ようじも通用しないこの魚はいったい何なのか。
そんな素敵な1日であった。
追伸
まだ取れないです。
※ ハンギョドンって可愛いよね。