夏の終わりに
当初、この記事のタイトルは「ブリーフお久し」であった。
元ネタとなるは稀代の名ギャグ「お久しブリーフ」であるが、あまりに手が加わっていないのはよろしくないと考え、業界用語っぽいにわか倒置を繰り出してみた。
結果はこのような形になったわけだ。
刹那くて胸が苦しい。

夏が終わってしまう。
毎年、夏の終わりに詮無い気持ちになる。
「今年こそ夏をエンジョイするぞ」と意気込むが、気付けば無為に時間を費やし、何の達成感もないまま、高い空は見えなくなっていく。
もう既に次の夏を欲している自分がいる。
自戒を込めて、今年の夏のハイライトを振り返りたいと思う。

2025 夏のハイライト 「hanaji」
こう書くと素敵な映画のタイトルのように思えるから不思議だ。
しかし内容は「鼻血」に関するものだから泣かせるじゃないか。
8月、僕の少ない稼ぎをやりくりして、奥様が計画してくれた2泊3日の家族旅行に出かけたときのことだ。
ホテルは物凄く良心的な値段 (下手をするとシティーホテルより安い値段) であるにも関わらず何とプールがついていた。
到着してすぐ子供たちを泳がせてしばらくすると鼻腔内に鉄分の匂いが漂う。
「あ、これは鼻血だ」と思い、水を汚さないようにすぐにプールサイドに出る。
そして奥様の隣で椅子に腰掛け、詰め物をして頭からタオルを被る。
ボクサーのようだ。
我ながらかっこいい。
する必要もないのに肩で息をする。
そして僕の目は死んでいない。
眼光鋭く、水面を睨んでいる。
リベンジを果たすために。
そして鼻血が止まると、僕はタオルを取り、プールというリングに向かおうとするが、遊泳禁止の時間になった。
僕は肩をすくめて「リベンジマッチは明日だな」とつぶやいた。
数時間後、大浴場に行く。
体を洗い流し、サウナに入る。
そして再び体を洗おうとすると、鼻腔内に鉄分の匂いが漂う。
「あ、これは鼻血だ」と思い、床を汚さないように排水口に直接鼻血が流れるように座る。
鏡に映った自分は第7ラウンド前にセコンドから治療を受けているボクサーのようだ。
我ながらかっこいい。
そしてする必要もないのに肩で息をする。
そして僕の目は死んでいない。
重要なのは上記の内容を3回ほど繰り返して2泊3日で6回ほど鼻血を出したという事実である。
そして朝風呂でも同じことが起きており、帰宅後の風呂でも同じことが起きた。
つまり3日間で合計9回鼻血を出したのである。

上記が今年の夏のハイライトであった。
そもそも自分の中の合格点を超える記事のストックが無くなってきたこともあり、ブログはお休みしたわけだが、今は大方の予想通り1ヶ月ぶりにPCを開いている状態にある。
著名なブロガーさんたちが毎日毎日面白い記事を書けるのかが不思議でならない。
完全にブログドランカー状態である。
この前はイワシが幻の魚イトウに食べられている映像を見て思わず吹き出した。
今僕は面白いことが何か解らなくなっています。