外国語を学ぶには
ここで述べさせていただく内容は以下の記事の続きとなります。
maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp
ここでは、「留学生が言語をものにするときに、どのようなことをするのか」について述べさせていただきたいと思います。
もちろん全留学生がそうするわけではないですし、子供の頃から多言語使用環境にあった人はここでは例外とします。
あくまでも言語を学ぶ必要がある留学生という意味でお考えください。
またこれは子供というよりも大人を対象とした英語学習方法です。
お子様の英語学習に関しては別の機会にお話をさせていただきます。
本日は結論から述べたいと思います。
結論は「DVDを見ること」です。
(ここではDVDと言っていますが、条件を満たせばBlu-rayでも何でも構わないです。)
もちろんターゲットとする外国語が用いられているDVDにしてください。
DVDは自分が興味のあるものであれば何でもいいです。
ただし、見方はちょっと特殊です。
順を追って説明します。
ここでは便宜上、ターゲットとする言語を英語ということにしておきます。
どうやって日本語をマスターしたか
みなさんは日本語を「耳」と「口」だけを使ってマスターしましたか?
このブログを読めているのであれば、絶対にそんなことはないと断言できます。
多くの外国語学習が「耳」と「口」に重きを置きます。
それらの大切さを否定するつもりはありません。
でも僕達は言語を学ぶときに視覚も用いているのです。
自分のおかれている状況を見て、何と言えばいいかを学びます。
人の表情を見て、どういう気持ちのときに人は何と言うのかを学びます。
動作を見て、それをどのような言葉で表すのかを学びます。
僕達は目で見たものに言葉をあてているのです。
だから視覚情報がない言語学習はどうしても不完全なものになります。
もちろん言語をマスターするときには味覚、触覚や嗅覚も用いているのですが、学習する段階でそれらを利用するのは容易ではないので、ここでは視覚だけにとどめて説明を続けます。
外国語学習は苦痛である
外国語を学ぶことは苦痛です。
それを使わないと生きていけない状況であれば別ですが、人間は苦痛を避ける生き物です。
反対に興味関心のあることには、「触れてみたい」という衝動を持ちます。
野球好きにとって、野球と関わりのあるものを見ることは苦痛ではありません。
恋愛ものが好きな人にとって、ロマンスを見ることは苦痛ではありません。
コメディーが好きな人にとって、クスッと笑える番組を見ることは苦痛ではありません。
興味があれば、人間はそれを自動的に吸収する性質があるのです。
そして興味があれば、人間はそれを継続することにストレスを感じない生き物なのです。
どうやってDVDを見るか
ここまでの話をまとめます。
人間は自分の感覚全てを用いて言語をマスターします。
したがって外国語学習をするときも、五感のうち多くを使ったほうがいいわけですが、それは現実的に難しいと思われます。
となれば、せめて「聴覚だけ」とか「文字情報だけ」という方法ではなく、聴覚、視覚そして文字情報も用いたほうが効果的な言語学習になるというのは自明だと思います。
また人間は興味のあることはストレスなく継続することができます。
これら2つの理由から、「好きなDVDを見る」ことが最適な学習方法になるわけです。
では現地の言葉に不慣れな留学生がどうやって言語を勉強するのでしょう?
例えばアメリカに行った留学生はどうやって英語をものにしていくのでしょうか?
実は英字幕・英語音声にしてDVDを見るのです。
(先程「条件を満たせばBlu-rayでも何でも構わない」と書きましたが、条件とは英字幕・英語音声にできることです。)
次回、なぜ英字幕・英語音声でDVDを見ることが効果的なのかについて話させていただきます。