まる猫の今夜も眠れない

眠れない夜のお供に

表現百景2

表現百景

自称鬼才の名をほしいままにするまる猫であるが、創作意欲の高まりが抑えられず、新たな作品の着想をすでに得ていたことが判明した。

素人舞台演出専門雑誌である表現百景の記者は早速まる猫の今夜も眠れないスタッフ一同のもとへ向かい、まる猫から話を聞くことができた。

まる猫はまずタイトルは「OKITE (掟)」であることを教えてくれた。

新作は前回同様に隕石が落ちる前の恐竜たちのあるがままの生活を描いたものだった。

弱肉強食の過酷な日々をあるがままに映し出すことで生命の崇高さが際立つような作品となる予定だった。

実のところ当初スタッフたちは前回と同じ舞台設定ということに不安の色を隠せずにいた。

しかしながらまる猫から新しい台本の説明を聞き、舞台にかける情熱を目の当たりにして以降は誰一人として失敗するとは思わなくなっていた。

そのときブログ・スタッフが団結したのだ。

この記事では新作「OKITE (掟)」がどのように演出されていき、どのような結末を迎えたのかを報告したいと思う。

PAKUTASO (www.pakutaso.com)

問題点の改善

前回のまる猫たちの舞台には大きく2つの問題点があった。

①エキストラが2000人もいらなかった点

②緑色のタイツを着ることで恐竜を演出しようとした点

まず①の問題であるが、今回はブログのスタッフ数名が出演するということであっけないほどに簡単に解決することができた。

まる猫本人もこの解決策には満足しているようで、「そもそも2000人も舞台にあがれるわけないだろ、前回なんで誰も止めてくれなかったんだ」と反省している様子であった。

続いて②の問題であるが、この解決には皆が頭を悩ませた。

前回は緑色のタイツを着て演者が表現活動を行うというものであったが、そもそも恐竜の色は現時点では正確にはわからないとされている。

しかしながら何も着ずに舞台の上で「チャオオ〜」と雄叫びをあげれば、観客は中年が乱心しているようにしか見えない。

議論の結果、演出のまる猫は演者は白いタイツを着ることに決めた。

そして舞台上の証明がゆっくりとさまざまな色に変わる演出を取り入れた。

こうすることであるときは黄色の恐竜を、そしてまたあるときは緑の恐竜を描くことができるのだ。

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動揺

演出のまる猫が次々と問題を解決するさまを見て、スタッフたちは大いに湧いた。

「この舞台は成功する」と誰もが確信をするようになった。

あるスタッフが感動を抑えられず、「まる猫さん、この舞台で表現したいものは何ですか?」と質問した。

まる猫は小さく笑い、「そりゃ、人種差別はいけないということだよ」と述べた。

このあと現場には微妙な空気が流れて、新作舞台計画は結局頓挫した。

後日、インタビューに答えてくれたスタッフたちは「人種差別は絶対にいけない」としたうえで、「ただなぜ人間が1人も出ない舞台でそれを描こうと思ったのか理解できなかった」と声を揃えた。

PAKUTASO (www.pakutaso.com)

この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。

 

※ 恐竜は割と好き。