まる猫の今夜も眠れない

眠れない夜のお供に

「秋風に口づけを」と「春が来れば君は」のインターミッション

「秋風に口づけを」と「春が来れば君は」のインターミッション

いけると思ったわけだ。

いや、ちくわパンの感想ではない。

そもそもちくわパンは食べたことがない。

恋愛物語のことである。

僕の恋愛物語は自分としてはかなりお気に入りなわけだ。

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「どこをどうすればそう感じることができるのか?」と不可思議に思われる読者様もおられるかもしれない。

けれどもそう思ってしまったのだから仕方がない。

「決して恋愛物語ではない」とおっしゃられる読者様もおられるかもしれない。

それは確かにそうかも知れないが、途中までは刹那い恋の模様が描かれるではないか。

ということで早速「秋風に口づけを」の続編「春が来れば君は」を執筆することになった。

ちなみにであるが、「秋風に口づけを」のラストは実はフィクションである。

実際には僕の鼻水が脳髄のように溢れ出たのではなく顎が外れたというのが真実である。

顎が外れたことがある人は解ると思うが、大陸間弾道ミサイルでも発射するかのような表情になる。

しかし「流石にこれは嘘だろう」と読者様に思われるのが怖く、より真実味があるラストに変えてしまったことをここに告白する。

思い悩んだ挙げ句、(ミミコではない)友達以上恋人未満の女性と遊園地に行ったときに疾風怒濤の勢いで鼻水が発射されたことを思い出し、それをラストとした。

「いや、ほかの女性の前では鼻水が勇往邁進したんかい!」と問われれば、サザ◯さんのお父さんのように「左様」と答えることになるだろう。

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斯々然々で僕は「春が来れば君は」を執筆するに至ったわけだ。

ちなみに「春が来れば君は」のラストは「夏空に流れ星」同様にフィクションではない。

「フィクションであれ」と願ってもノンフィクションにほかならないのは哀しい限りだ。

脚色した部分はもちろんあるのだが、それをここで挙げるのは野暮というものなので、読者様にはそんなことは気にせず読んでいただけると幸いである。

面白いかどうかはさておき。

ただしそのラストは今までの雰囲気とはかなり異なる衝撃的なものなので、ドロドロした物語が得意ではないかたはぜひとも読まないようにしていただきたい。

僕は会社では誰からも必要とされていないが、読者様には不快な気持ちになってほしくないのである。

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それでは近日配信される「春が来れば君は」に興味を持ってくださるかたには乞うご期待。

悪い意味で期待を裏切る作品であること請け合いである。

 

この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。

【夏空に流れ星2】 秋風に口づけを (後編)

※ この内容は以下の記事の続きとなっております。

 

Something Blueの愛なら

大学1年の秋休みも終わろうとしていた。

地元に帰ったその日にミミコに会ったっきり、彼女と会うことはなかった。

電話も互いにタイミングを逸して、ゆっくり話すことはできなかった。

当時の地元の友達と朝まで馬鹿をやり、昼前に眠るという自堕落な生活を繰り返した。

今はもう会うことはない彼らと何も考えず笑いあった。

けれども僕の心の中にはミミコが住んでいた。

誰といても何をしていても、心の片隅でミミコのことを考えた。

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秋休みが終わろうとしていたある日に僕は下宿先に帰る予定だった。

家族に感謝をして、新幹線が通る駅へと歩みを進めた。

そしてその日、僕はミミコと会う約束をしていた。

 

秋、公園でキミと

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ミミコは駅ビルの空中庭園で景色を眺めていた。

僕はそっとミミコの隣に立って、同じ景色を眺めた。

「公園行こ。」

ミミコはそういうと、僕の前を歩いて行った。

映画館でつながれた僕たちの手はつながれないままだった。

コンビニでお茶を買って、しばらく歩くと、少し大きめの公園に着いた。

一言も言葉がかわされぬまま、僕たちはベンチに座った。

そして彩りを失った木々をぼんやりと眺めていた。

「なんでだよ。」

ミミコは言った。

「なんで電話してくれないんだよ。

なんで帰っちゃうのに平気なんだよ。

あたし...あたし...嫌なのに。」

ミミコは両腕の中に顔を隠して、吐息を吐くように言葉を紡いだ。

「平気なわけないだろ。」

僕はミミコを諭すように、なだめるように言った。

「連れていけるなら連れて行きたいよ。」

「...じゃあ連れて行ってよ。」

ベンチのそばを木枯らしが吹いた。

枯れ葉が小さな音を立てて地面近くを舞った。

「ごめん。」

ミミコはそう言って、僕にもたれかかった。

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「いつかミミコを連れ去るから。」

僕の肩でミミコは小さく頷いた。

ミミコのか弱い心音が感じられた。

ミミコがもう涙にならないように僕が彼女を守っていこうと決めた。

僕はぎこちなくミミコの肩を右手でできる限りそっと抱きしめた。

セピア色の景色の中でミミコだけに色が付いているようだった。

体の輪郭が邪魔だった。

体温でチョコレートのように解け合えたらどれだけ良かっただろう。

僕の自由な左手はミミコの右手とじゃれあい、幸福な不自由を堪能する。

ミミコの黒髪が秋風になびく。

「...ちゃんと連れ去ってよ。」

彼女はきっとはにかみながら言ったと思う。

そして僕は彼女に誓うのだった。

「約束するよ。」

ミミコのなびく黒髪が僕の顔をくすぐる。

 

 

 

ヘブシ!!!!!

 

 

 

出た。

僕の鼻から全ての液体が噴出された。

ミミコはこの状況にひいていた。

将来を約束した男が急に鼻からアメリカン・クラッカーのような大粒の粘着性のある水を出したのだ。

そして僕も完全にひいていた。

さきほどまでの雰囲気を台無しにする自らの芸術的なまでの失敗に唖然とした。

 

そして秋は夏には戻らないかのよう、彼女の心も戻ってくることはなかった。

空白の原因を突き止める

空白の原因を突き止める

以前に記事で書かせてもらったことがあるかもしれないが、僕はカウンセリングを受けたとき、先生から「あんたのような愛のない人間は鬱にはならない」、「あんたは多分世の中のすべてのことを自分のせいじゃないと思っている」などのこれ以上ないほどのお褒めのことばをいただいたほどの人間だ。

ちなみに先生は女性だったが「あんた」という表現が気になったことは確かだ。

もしかして「あの子のなんなのさ」的なことが言いたかったのだろうか?

いずれにしても「『君って』くらいは言えないのか」と不満に思った。

奥様からは「人間...だよね?」と歴史的名作漫画である寄生獣のセリフかと思われるようなお言葉をいただくこともある。

そんな僕がこの半月近くブログを書くことはおろかパソコンを立ち上げることすらできなかった。

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僕は真っ先にミッドライフ・クライシスを疑った。

ミッドライフ・クライシスとは、中年特有の心理的状況を指す。

直訳すれば「中年の危機」になるわけだが、要するに自分が築き上げてきたアイデンティティーに自信が持てなくなったり、自分に対する社会的な評価が気になりすぎてしまったり、これからの人生のことを考えて不安になったりなどで「心がしんどい」状態が続くというものだ。

 
女性のほうが複雑化しやすいとも言われている。
しかし先程のカウンセラーの先生の頼もしいことばを信じれば、僕は自分を責める機能を持たないニュー・タイプなわけなので、上記の状況は考えにくいのではないかと思った。

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ならばブログを書けなかった理由は何なのか?

ここで僕はあることを考えた。

1人称に飽きているのでは?

僕は1人称には「僕」をよく用いる。

しかしよく考えればこれは下僕のようではないか。

よし今後は僕ではなくヴォクとしよう。

何となくファッショナブルでカッコいいではないか。

すなわち1人称がヴォクになっていない記事はこの記事よりも前に書かれたものなわけだ。

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 いいぞ、何だかいけそうな気がしてきた。

来年あたりには以前のペースで配信させていただけそうだ。

読者様、何とぞ今後も「まる猫の今夜も眠れない」を見捨てないでくださるとありがたいです。

正月あたりからはちゃんとさせていただきますので、今後ともどうかよろしくお願いします。

 

※読んでいないならば必読の歴史的名作漫画。

伝説のメタルバンド JUVEN-EYE-LEのencyclopedia メンバー紹介2

伝説のメタルバンド JUVEN-EYE-LE のencyclopedia

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メンバー

アイドル・マニア (ベース→ギター)

一時期指揮者に転向するもメンバー全員が指揮に従わないという結果となる。

3拍子と4拍子の区別がつかない。

MARIΦ BΦRANCHINΦなどの聞いたことがないブランドを好む。

高校生の間で流行っていることに敏感。

おわんこ倶楽部ファンクラブ会員ナンバー8。

作る紙飛行機が全く飛ばない。

 

海外旅行 (DJ)

海外旅行という名前で活動しているが、海外旅行の経験はない。

飛行機はプロペラが回転するのではなく飛行機自体が回転して飛ぶと思っている。

両親がO型なので自分もO型だと思っていた。

雨が降ると湿度で髪型がベートーヴェンのようにカールする。

こむら返りのことを小室返りだと思っている。

 

ホメロス (ギター)

正論を言っているのに炎上してしまう。

詩人になることを目指して音楽を始めるが、「君を知りたい 僕は尻痛い」のような世界観強めの歌詞しか作れない。

「星座は何?」と聞かれると必ずNEW KIDS ON 座 BLOCKと答える。

「1個買うともう1個もらえる」の意味がわからない。

 

イカロス (ギター)

蝋とか鳥の羽などの言葉を聞くと「落ちるぅ!助けてくれぇ!」と叫びだす始末。

隙間によく挟まる。

常に波の音が聴こえている。

バックパッカー」のことを「後頭部をパックする人」のことだと思っている。

 

スターダスト (ギター)

グラム・ロックについて全くの無知。

タコさんウインナーに目がなく、ギターもその形をしている。

閃く曲のすべてがパクリ。

お店に入るときにする除菌で体が溶ける。

 

肉じゃが (ギター)

アーティスト名が肉じゃがなのに作った牛丼が大ブームになる。

肉が食べられない。

マジックと超能力の区別がつかない。

恐竜と怪獣の区別がつかない。

もみあげとから揚げの区別がつかない。

醤油とソースの区別がつかない。

 

坂道 (ギター)

メンバーの中で本名で活動している3人のうちの1人。

読み方は「ばん」が名字で「たう」が名前。

土屋という名字の女性と結婚するのが夢。

スタ丼をポケ◯ンの何かだと思っている。

滝行が趣味だが、カルシウム不足のため、行の最中に鎖骨が折れる。

 

takagi (ベース)

性別などという小さな枠組みの中で人を愛さない男。

旅行先で全国チェーン店に行く。

虹ならばずっと観ていられる。

 

この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。

 

※ メタルバンド。

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JUVEN-EYE-LE 歴代メンバー

ヤスC (ベース)→脱退、入道雲 (ドラム)→脱退、ロバートソン本郷 (ボーカル)、水飲み過ぎ (ギター)、ユニットバス (ターンテーブル)、リコール対象 (パーカッション)、少食 (ギター)、ドリルマン (ギター)、人間マングローブ (ギター)、アイドル・マニア (ベース→ギター)、海外旅行 (DJ)、ホメロス (ギター)、イカロス (ギター)、スターダスト (ギター)、肉じゃが (ギター)、坂道 (ギター)、takagi (ベース)、フランケンシュタイナー (ベース)、ブレーンバスター69 (ベース)、完全変態 (ボーカル)、レバンロック (ボーカル)、チョイソル315 (ボーカル)、夜行列車 (ボーカル)、Sir Night CROWL (ボーカル)、夏のロドリコ (シタール)、ある振動 (ティンパニ)、ムササビ一家 (オーボエ)、汁粉よ、それいけ (ファゴット)、狂炭酸 (コントラバス)、らっしゃい門 (ヴィオラ)、淀川乱丁 (バイオリン)、梅野九朔 (バイオリン)、スマイル・デービス (バイオリン)、盆上品 (チェロ)、自分以外徹底除菌 (フルート)、ノスタルジア伸びたる皺 (クラリネット)、おじいさんのフルート刑 (ホルン)、ヨーグルトだと思ったら違った (トランペット)、銀河鉄道に猿 (トロンボーン)、檸檬NEU檸檬 (チューバ)、コマンド参謀 (パーカッション)、冷やしアイスクリーム (パーカッション)、辺境の城マブタ (ボーカル)、ビールの研究 (ベース)、承知駆梅 (ギター)、雑記チェーン (ボーカル)、哲治たちの沈黙 (ギター)、老人 to me (ドラム)、メッセージ・イン・ア・悟 (ボーカル)、ハゼと共に去りぬ (ダンサー)

伝説のメタルバンド JUVEN-EYE-LEのencyclopedia メンバー紹介1

伝説のメタルバンド JUVEN-EYE-LE のencyclopedia

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メンバー

ヤスC (ベース)

初代リーダーであり、マスクを被ってパフォーマンスをすることを決定してすぐに脱退。

レーズン恐怖症。

夜の12時から朝の9時までの記憶がない。

水着を正しく着れた試しがない。

ベースとギターの区別がつかない。

 

入道雲 (ドラム)

2代目リーダーとなり、メジャー・デビューをし、ラジオで「世界の音楽シーンを変えてやる、俺達に着いて来い」と叫んだのちに脱退。

必ずと言っていいほどエレベーターの上と下を押し間違えてしまう。

怒りが頂点に達すると髪の毛が逆立ち金色になると思っていたが、ただの白髪であった。

気に入った漫画はすぐに連載が終了する。

レストランでは常にナイフを舌なめずりするため、スタッフから不気味がられている。

 

ロバートソン本郷 (ボーカル)

3代目リーダーであり、常にバンドのことを考えた言動を試みているが、メンバーからの支持率は100%から100%をひいたものである。

ファンからは「ロビン」と呼ばれることを夢見ているが、「ロバ」としか呼ばれていない。

絶対音感の持ち主だが、音域が0.5オクターブしかない。

レストランでトイレに行くと自分の席に戻れなくなる。

トマトとレタスの違いがわからない。

英語で歌詞を書くことが多いが、What are you name?などの奇跡の文法を用いるため、怪文書ではないかと思われることが多い。

自宅でゆっくりしているときも警察がやってきて職務質問をされる。

 

水飲み過ぎ (ギター)

大正生まれではないかという疑惑がある。

持っているギターはしゃもじではないかという疑惑がある。

ライブ中に叫ぶと入れ歯が飛んでくるという逸話がある(実話)。

干からびている。

年金はもらっている。

顎の力が著しく、ものを噛む力が強いが歯がない

 

ユニットバス (ターンテーブル)

ターンテーブル界では知る人がいないほどの人物。

本人はターンテーブルと言い張っているが、キッチンコンロであることは間違いない。

よく料理本を読んでいる。

ブーメランとハーメルンの区別がつかない。

「しめの雑炊」の「しめ」は業界用語で飯のことだと思っていた。

船のタラップで必ず転ぶ。

高校時代は担任の教員の手違いで自分の席が3つあった。

 

リコール対象 (パーカッション)

会合で「素敵なステーキ」などの余計な一言を言ってしまう。

パーカッション担当であるが、メインはカスタネットだ。

電気技師の資格があり、カスタネットをエレキカスタネットに改造した実績がある。

黒歴史を日焼けの過程だと考えているふしがある。

髪型は7:3分けにしたいが、どうしても3:4:3分けになり、メンバーから実は「サザ◯さんではないか」と噂されている。

辞書がひけない。

博愛主義者。

 

少食 (ギター)

スポーツ新聞を読んで文字を覚える。

ギターなのにボーカルよりも歌う。

行きつけの店に行き、「いつもの」と頼むと、店員さんも「あいよ」と答えてくれるが、出てくるものが毎回違っている。

年下のおじさんがいる。

録画して観るほど「孤独のグルメ」が好きだが、離乳食以外は苦手。

 

ドリルマン (ギター)

好きな映画を何回も観てセリフを人前で暗証することが趣味だが、ベッドシーンも再現するために酷く不評。

ワラビーとwanna beの区別がつかない。

シーチキンが好きで、ありとあらゆる甘味にシーチキンをかける。

野口英世博士のことを歌手だと思っている。

好きなブランドの服が実は毛布であったことにショックを受けたことがある。

人気作品の考察は読むが、作品自体は観ない。

カラオケでは主に国歌を専門に歌う。

人にラブレターを送るのが趣味。

 

人間マングローブ (ギター)

「人間マンチョコ」のキャラクター作成で一躍時の人になる。

「人間マンチョコ」のキャラクターがあの胸に7つくらい傷がある人が主人公の漫画の雑魚キャラと瓜二つであることが判明するが、人気はより高まる。

 

この記事は当然のことながらフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。

 

※ メタルバンド。

[rakuten:sakamoto-w:10015601:detail]

 

JUVEN-EYE-LE 歴代メンバー

ヤスC (ベース)→脱退、入道雲 (ドラム)→脱退、ロバートソン本郷 (ボーカル)、水飲み過ぎ (ギター)、ユニットバス (ターンテーブル)、リコール対象 (パーカッション)、少食 (ギター)、ドリルマン (ギター)、人間マングローブ (ギター)、アイドル・マニア (ベース→ギター)、海外旅行 (DJ)、ホメロス (ギター)、イカロス (ギター)、スターダスト (ギター)、肉じゃが (ギター)、坂道 (ギター)、takagi (ベース)、フランケンシュタイナー (ベース)、ブレーンバスター69 (ベース)、完全変態 (ボーカル)、レバンロック (ボーカル)、チョイソル315 (ボーカル)、夜行列車 (ボーカル)、Sir Night CROWL (ボーカル)、夏のロドリコ (シタール)、ある振動 (ティンパニ)、ムササビ一家 (オーボエ)、汁粉よ、それいけ (ファゴット)、狂炭酸 (コントラバス)、らっしゃい門 (ヴィオラ)、淀川乱丁 (バイオリン)、梅野九朔 (バイオリン)、スマイル・デービス (バイオリン)、盆上品 (チェロ)、自分以外徹底除菌 (フルート)、ノスタルジア伸びたる皺 (クラリネット)、おじいさんのフルート刑 (ホルン)、ヨーグルトだと思ったら違った (トランペット)、銀河鉄道に猿 (トロンボーン)、檸檬NEU檸檬 (チューバ)、コマンド参謀 (パーカッション)、冷やしアイスクリーム (パーカッション)、辺境の城マブタ (ボーカル)、ビールの研究 (ベース)、承知駆梅 (ギター)、雑記チェーン (ボーカル)、哲治たちの沈黙 (ギター)、老人 to me (ドラム)、メッセージ・イン・ア・悟 (ボーカル)、ハゼと共に去りぬ (ダンサー)

徒然すぎて草3

徒然すぎて草

このタイトルを気に入っているかと言えばそんなことはない。

そもそも「面白い」という意味の「草」が好きではない。

しかし閑話休題】よりはましだと考えて、暫定的にこのタイトルを用いている。

今まではこういうリアルな日常を描く記事を書くのが苦手であった。

理由は自明で、面白くないからである。

しかし最近はこう考えるようになった。

記事のすべてが【やってみようのコーナー】の記事や笑わせたい熱量に満ち満ちた記事であった場合、読むのがしんどいのではないか。

もしも毎日【やってみようのコーナー】を配信していたら、それはもう大喜利ブログだ。

だからこういう何気ない日々を描く記事もブログには不可欠なのだと解った。

プライマリー・カラーで彩られていない日常も、それこそが幸せだと受け止めることで人は幸せになれるのだから。

やばい、格好良すぎて泣けてくる名言だ。

なのになぜ会議の資料にたびたび僕の名前の誤字があるのかが気になるところだ。

しかもSuzukiさんをThuzukiさんと書かれるような誤字なのだ。

会社ぐるみのいじめを受けているのだろうか。

さて今日のハイライトコンビニでお気に入りの炭酸水が4本購入できたことだ。

最近はサントリーさんの炭酸水にもハマっている。

炭酸水のいいところを凄くアホらしい表現でいうと甘くないけれどジュースを飲んでいる満足感を味わえるというところであろうか。

最近になってやっと僕も「人工甘味料がキツい」という気持ちがわかるようになってきた。

いやぁ、今まで知りませんでしたけれど、結構口の中に残るんですね、甘みが。

かと言って、天然の甘味を追求する食通になれるはずもなく。

我ながらこんな理由で飲まれている炭酸水が不憫になってきた。

本当にすいません、けれどもアイ・ラブ・ユー。

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何しろ今朝遅くに起きて、ほんのりとした筋トレをして朝ご飯を食べて、朝寝をして、昼ご飯と炭酸水を買いに行き、Hotto Mottoさんのとりめしを食べて昼寝をしたら気づいたら夜だったという1日だ。

多分意識が高い人だったら自己嫌悪に陥るような1日だろう。

同じ1日でも素晴らしい1日と感じる人もいれば、悔恨の気持ちに苛まれる1日と感じる人もいるのだろう。

考えさせられるなぁと思いながら、僕は炭酸水を飲み干すのだった。

「そもそも『今夜も眠れない』というブログなのに滅茶滅茶寝てるじゃないか!」とおっしゃられる読者様もおられるかもしれない。

安心してください、夜は眠れません。

誰か昼寝をすると夜眠れなくなる理由を教えてください。

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【夏空に流れ星2】 秋風に口づけを (中編)

※ この内容は以下の記事の続きです。

maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp

 

CALLING

それからの夜はミミコのものだった。

毎日電話をすると料金が高くなってしまうため、電話しない日は互いに手紙を書くことにした。

手紙と行っても会ったときに渡すメモ書きのようなものだ。

そして週に2日ほどミミコと僕は電話でとりとめのないことを話し合った。

僕が日本にいない間のこと、卒業式にあまり話せなかったこと、3月に新しい住所と電話番号だけ伝えてさよならも言わなかったこと、大学に入ってからのこと。

ミミコは学校の先生になるために地元の教育大学へ進学していた。

「会わなかった日々」が「会えなかった日々」に変わっていく。

2人の間にあった別々の時間を答え合わせをするかのように埋めていく。

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ある日ミミコは笑って言った。
「ブーメランのお返しをしてよ。」

「いいけれど、何がいい?」

「あたし、映画が観たいな。」

「いいよ、じゃあ次に僕が地元に帰ったら一緒に行こう。」

「えへへ、嬉しい。

キミと映画に行けるんだ。」

ミミコは小さな、本当に小さな声で言った。

僕もなぜだか息苦しくて声が出なかった。

そして僕たちは秋深くなった日にまた会うことになった。

 

TWO STRAY CATS IN THE MOVIE THEATER

僕は新幹線に揺られて、地元で1番大きな駅に着いた。

街路樹の葉はすっかり赤みを失っていた。

街にはコートを着た人がちらほらと見受けられた。

待ち合わせ場所に独り、ミミコがいた。

大きなマフラーで顔を半分隠しているが、瞳を見れば笑顔なのが解る。

ミミコは今も変わらず綺麗だった。

多くを語ることもなく、僕たちはカフェへと歩いた。

カフェではアールグレイを頼み、チーズケーキとガトーショコラを分け合った。

「美味しいね」という感想だけ出るが、電話のときみたいにしゃべることができない。

ただミミコも僕も前の晩全く眠れなかったことがわかった。

でも本当は嘘だ。

本当は僕は何日も前から眠れていない。

ずっとミミコに会いたかった。

そしてスイーツを食べ終わっても、ミミコも僕も少し緊張していた。

けれども、わけもなく僕たちは笑った。

笑顔になるのに文脈はいらなかった。

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そして僕たちは映画館に向かった。
ミミコが見たがっていた映画だ。

ソーダをドリンクホルダーに入れ、パンフレットを2人で眺めた。

そして灯りが消えるとミミコは音を立てず拍手をした。

ミミコの好きな俳優が出ると、ミミコは子供のように喜んだ。

僕もそんなミミコを見て、素直に嬉しくなった。

ストーリーは緩やかに流れていく。

気づけばミミコの手が僕の手と触れ合っていた。

僕がミミコを見ると、ミミコは小さな寝息を立てて眠っていた。

僕も抗いようのない睡魔に襲われ、ミミコの手をつなぎ、瞳を閉じた。

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僕たちは手をつなぎ、肩を寄せ合いながら、眠りに落ちた。

ラストシーンが終わるまで、野良猫が互いを温めあうかのように、誰にも邪魔できないように寄り添っていた。

続く